韓国サッカー協会(KFA)関係者は「10月31日の招集を計画しているが、可能であれば(所属チームの)協力を求め、招集日を早めようと思っている」とし、「その時期にKリーグの日程は一通り終了するが、FAカップ決勝や入れ替え戦などが重なっているため、調整が必要だ」と説明した。
オール国内組で選手を構成することができれば、韓国代表は11月11日、国内で壮行セレモニーを兼ねた最後の強化試合を実施する予定だ。
対戦相手はまだ確定していないが、KFAは欧州諸国とのマッチメイクを目標に交渉を行っている。
そもそも、韓国代表はカタールW杯のテストマッチを兼ねた6月の4連戦(ブラジル代表、チリ代表、パラグアイ代表、エジプト代表)と9月の2連戦(コスタリカ代表、カメルーン代表)といずれも欧州勢との対戦ができなかった。
これらはUEFAネーションズリーグとの兼ね合いもあり、対戦が実現しなかった。
ただ、大会直前の11月であれば欧州勢との対戦が可能だろうというのがKFAの見通しだ。
とある関係者は、「W杯本大会に出場する欧州勢が韓国遠征を行うことは現実的に容易ではない。本大会出場を逃したものの、(W杯出場国と)同等なレベルの国を招待することを念頭に置いている」と伝えた。
韓国代表の最終メンバー26人の発表は、強化試合翌日の11月12日もしくは13日の記者会見で行われる予定だ。
FWソン・フンミン(30、トッテナム)やFWファン・ヒチャン(26、ウォルヴァーハンプトン)、DFキム・ミンジェ(25、ナポリ)など欧州組の主力は選出確実と言えるだけに、残りは国内組による激しいメンバー争いが繰り広げられる見通しだ。
メンバーが発表された後、韓国代表は11月14日に決戦の地カタールで“完全体”となる。
グループHに入った韓国代表は、24日にウルグアイ代表を戦った後、28日にガーナ代表、12月3日にポルトガル代表と対戦する。
グループステージ初戦までの間、非公式を含めた強化試合は行わず、ウルグアイ戦に向けた戦術練習に力を注ぐ予定だ。
なお、日本代表はW杯前最後の強化試合となるカナダ代表戦を11月17日にUAE・ドバイのアール・マクトゥーム・スタジアムで行う。
今月の国際Aマッチ期間でも、韓国代表が国内にとどまった一方で日本代表はドイツ・デュッセルドルフへの遠征を行った。W杯に向けて対照的な歩みを進める両国は、本大会でどのような戦いぶりを見せてくれるのだろうか。