韓国の“バレーボール女帝”キム・ヨンギョンの影響力がファッション界にも広がっている。最近では、バレーボール選手だけではなく、ファッションモデルとしての価値も認められているようだ。
ファッションマガジン『ELLE HONG KONG』は最近、「7億ウォン（約7000万円）の価値を持つ韓国女子バレーボール選手キム・ヨンギョンがファッション界に飛び込んだ。彼女はなぜ、BALENCIAGA（バレンシアガ）に愛されたのか」というタイトルのコラムで、キム・ヨンギョンのファンション界進出に着目した。
キム・ヨンギョンは1週間前、キム・カーダシアン、アレクサ・デミーたちとともにバレンシアガ2022ウィンターのキャンペーンモデルとして登場し、大きな話題を集めた。アスリート、そしてアジア人としては唯一のモデル抜擢だった。
『ELLＥ HONG KONG』は、「バレンシアガが最近公開した冬シリーズの画報に東洋人が登場した。一見、芸能人のイ・グァンス（俳優、モデル。身長が193cmでキム・ヨンギョンとほぼ同じ背丈）のようだが、彼女は韓国女子バレーボール代表チームのリーダーであるキム・ヨンギョンだ」とし、「韓国の芸能界を見ているとキム・ヨンギョンが見慣れなくはないだろう。活発ながらも気難しい性格の彼女は、面白いトークで多くのバラエティ番組にゲストとして招待されている。イ・グァンスの女性バージョンだ。また彼女は韓国バレーボールの魂でもある。教会は聖書、仏教は仏経、バレーボールはキム・ヨンギョンという言葉まであるほどだ」と詳しく紹介している。
続けて「多くのファッションブランドがスポーツの発展を積極的に支持しており、これは自然とスポーツスターのファッション業界進出に繋がっている。スポーツ選手がファッションモデルになるのは、もはや新しいことではない。一部のスポーツ選手は引退後、優れた外見のおかげで多くのブランドのモデルになり、芸能人になったりもする。ディオールの場合、フィギュアスケートのキム・ヨナが好きだ」とし、「キム・ヨンギョンもバレンシアのモデルに先立ち、世界的なスポーツブランドであるアンダーアーマーと専属契約を締結した」と伝えている。
併せてキム・ヨンギョンの経歴も紹介。「キム・ヨンギョンは東京五輪で4位となり、中国・上海に復帰して成功した1シーズンを迎えた。以後、（韓国の）興国生命ピンクスパイダーズに戻り、7億ウォンという破格的な金額で契約した」とし、「キム・ヨンギョンは過去、トルコリーグでもプレーした。 国際バレーボール連盟が発表した世界ランキングによると、韓国は14位、トルコは4位だ。キム・ヨンギョンが世界的に認められている国際選手であることが分かる」と評した。
ファッションモデルとしてのキム・ヨンギョンの最大の強みは、やはり身長だ。「キム・ヨンギョンは若さと容貌を前面に押し出したマーケットではないが、192cmのすらりとした身長が、バレーボールはもちろんファッションモデルにも適している」と見通した。
なお今年6月、Vリーグ女子部としては最高額の1年総額7億ウォンで興国生命と契約したキム・ヨンギョンは、来る10月25日、仁川（インチョン）サムサンワールド体育館で開かれるペッパー貯蓄銀行とのホームゲームで復帰戦を行う。
（記事提供＝OSEN）
◇キム・ヨンギョン プロフィール
1988年2月26日生まれ。韓国・京畿道出身。身長192cm。興国生命ピンクスパイダーズ所属。小学4年生からバレーを始め、2005年に新人ドラフト1位で韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズに加入。その後、JTマーヴェラス（日本、2009年～2011年）、フェネルバフチェ（トルコ、2011年～2017年）、上海ブライトユーベスト（中国、2017年～2018年）、エジザージュバシュ（トルコ、2018年～2020年）と海外を転々とし、2020-2021シーズンは11年ぶりに復帰した興国生命で活躍、退団後は上海ブライトユーベストでプレーし、2022年6月に興国生命に再復帰した。東京五輪ではキャプテンとして女子バレー韓国代表をベスト4に導いた後、2021年8月12日に代表引退を発表。2019年8月からは『シッパンオンニ（食パンお姉さん）』という名前でYouTubeチャンネルを運営している。
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