日本に惨敗続きの韓国サッカー。大学生にまで与えられた“日韓戦”の使命「今度こそは絶対にと…」

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「多くの団体、多くのサッカー関係者が“今度こそは絶対に勝たなければならない”と…」

【動画】“日韓戦”惨敗の韓国代表、悲痛な帰国現場

デンソーカップ韓日・大学サッカー定期戦に臨む韓国大学選抜を率いる東国(トングク)大学のアン・ヒョヨン監督は、そう言って苦笑いしていた。同氏は現役時代、京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)や横浜FCでもプレーした元Jリーガーだ。

アン・ヒョヨン監督は8月28日、秋季大学連盟戦太白(テベク)山旗決勝戦(亜洲大学対鮮文大学)が行われた江原道(カンウォンド)の太白総合運動場で取材陣と会い、A代表に劣らず結果に関心が集まるデンソーカップの“日韓戦”を控えた心境を加減なく切り出した。

韓国国内では最近、A代表レベルからユースまで各年代で日本とのサッカーのレベルが広がったことを憂慮する声が大きい。

韓国サッカーは“宿命のライバル”とも言える日本を相手に惨敗を続けてきた。昨年3月のA代表同士の親善試合で0-3と敗れたのに続き、今年6月のU-23アジアカップ、U-16代表同士の親善試合でもともに0-3と完敗した。

これだけでなく、今年6月に日本で開催されたデンソーカップで韓国大学選抜は日本大学選抜に0-5の惨敗を喫した。

(写真提供=韓国サッカー協会)今年7月のE-1選手権で日本に0-3で敗れた韓国

こうした状況について、韓国のサッカー関係者の大半は“予告された惨事”と見ている。日本サッカー界が長期的な目標を掲げてプランを立てる一方、韓国サッカー界は目先の成果に執着したビジョンで度々袋叩きに遭ってきた。それがいつしか、すべての世代での格差につながってしまったわけだ。

大学サッカーの“下方平準化”

特に大学サッカー界では、プロサッカーの運営構造によって“下方平準化”の現象が濃くなっている。

Kリーグのユースシステムが定着したことで、大学を経ずにプロへ直行する選手が増えた。さらにはKリーグ独自ルールの「U-22選手義務出場規定」によって、大学1~2年生の選手も中退してプロ入りするケースが増えており、一部の大学チームはサッカー部の運営そのものに困難をきたしている。

アン・ヒョヨン監督は「下方平準化という指摘は残念だがその通りだ。最も大きな問題は、1~2年生の選手が(プロ行きなどの理由により)中退や自主退学で大学を出てしまうことだ。これは当該の大学の就職率にも反映されない。大学としては(サッカー部の運営などに)お金を使うにもかかわらず、就職率など(実利的なものを)得ることができないので、“なぜ運営しなければならないんだ”という考えを持たれている」と伝えた。

デンソーカップは日本で行われた6月から3カ月ぶりに、今度は韓国でリターンマッチが開かれる。韓国と日本の大学選抜チームは、来る9月17日に安養(アニャン)総合運動場で激突する。

自尊心を懸けた“日韓戦”で敗れ続けている韓国サッカーに希望を届けるためにも、アン・ヒョヨン監督率いる韓国大学選抜の善戦を期待する関係者は多い。

韓国大学サッカー連盟は異例にも、アン・ヒョヨン監督以外に韓国大学選抜のコーチ陣に各大学の監督を据えた。中源(チュンウォン)大学のイ・セイン監督がアシスタントコーチ、建国(コングク)大学のイ・ソンファン監督がコーチ、崇実(スンシル)大学のキム・ヨンム監督がGKコーチをそれぞれ務める。

アン・ヒョヨン監督は「コーチ陣を(各大学の)監督でそろえることは、選手のモチベーション強化などさまざまな意味がある」と伝えた。

(写真提供=韓国サッカー協会)アン・ヒョヨン監督

今回選ばれた韓国大学選抜の22人の内、日本開催の6月の対戦時にも選ばれていた選手はGKキム・テジュン(清州大学)とMFイ・ジョンユン(全州大学)だけだ。そのほかは「攻撃陣には最大限の自分の持ち味を発揮できる選手を選んだ」というアン・ヒョヨン監督の言葉通り、一新されたメンバーが選出された。

韓国大学選抜はデンソーカップまでの9月5~16日の間、太白と安養を行き来しながらトレーニングを行う。

この間には、プロサッカーKリーグ1(1部)のチェ・ヨンス監督率いる江原(カンウォン)FCと2度の強化試合(9月9日、13日)も予定されている。現役時代にジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)、京都、ジュビロ磐田で活躍し、“韓日戦の男”とも呼ばれたチェ・ヨンス監督もデンソーカップ勝利へ援護を行うわけだ。

アン・ヒョヨン監督は「選手も(近年の“日韓戦”と関連した)深刻さを認知している。多くの団体が“勝ってほしい”という雰囲気を醸し出しており、それらの関心が負担になっているのは事実だが、退くことなく最善を尽くす」と伝えた。

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