「Jリーグでプレーしたい思いは今も変わらない」石田雅俊が明かしたKリーグで“突き抜けたい”理由【一問一答】

このエントリーをはてなブックマークに追加

Kリーグ2(2部)の大田(テジョン)ハナシチズンに在籍する日本人MF石田雅俊は現在、韓国で4年目となるシーズンを戦っている。

【前編】石田雅俊が語る韓国生活4年目の“今”

2019年のKリーグ進出以降、4シーズン通算で1・2部合計99試合35ゴール11アシストを記録(8月12日時点/入れ替え戦含む)。昨季にはKリーグ2で日本人初の年間ベストイレブンに選ばれるなど、毎シーズンで着実に結果を残してきた。

そんな石田の活躍もあり、近年はKリーグでプレーする日本人選手が急増している。

例えば、石田の市立船橋高校時代の同期である磐瀬剛(安山グリナース)は、石田が古巣の安山に掛け合ったことでKリーグ進出が決まった。また今季だけでも、開幕前には天野純(蔚山現代)や佐藤優平(全南ドラゴンズ)、夏の移籍市場では齋藤学(水原三星ブルーウィングス)や小川慶治朗(FCソウル)など、Jリーグで実績のある日本人選手が次々と海を渡っている。

こうした日本人Kリーガーの増加傾向を、長く韓国でプレーする石田はどう見ているのか。来季にプロ10年目の節目を迎えるにあたり、Jリーグ再挑戦の思いも含めて今後のキャリアについても併せて話を聞くと、石田は率直な思いを語った。

石田との単独インタビュー一問一答後編は以下の通り。

(写真=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)インタビュー中の石田雅俊

「優平さんのプレーから学ぶことは多い」

―今季Kリーグは1部に4人、2部に5人と、例年以上に多くの日本人選手がプレーしています。石田選手は2019年から韓国でプレーして、早くも4年目となりますが、近年日本人選手が増えていることに驚きを感じますか。

「1つしかないアジア枠を日本人に使うことは普通というか、理にかなっていると思います。でも、全南(チョンナム)ドラゴンズの佐藤優平さんや蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)の天野純さんのように、日本でキャリアのある選手、大きな結果を残している選手がKリーグに来てプレーしていることがすごく不思議に思います。優平さんとはリーグ戦で何度か対戦していますが、優平さんのプレーから学ぶことはとても多いですし、やはり日本でキャリアを積んだ選手は違うなと感じます。

Kリーグではよく“日本人選手は技術的”という見方をされますが、どうなんでしょう…。今はJリーグでも全員が激しく戦って、走ってプレーするというのがトレンドとしてありますよね。僕もJリーグに友達が多いのでよく試合を観ますが、激しさの面では正直そこまで変わらないと思います。Jリーグもかなり激しい印象がありますし、Kリーグはどちらか言えば攻守がぶつ切りな試合が多い。Jリーグは攻守の切り替えを強く意識しているので、テンポ良く試合が進むことが多いですが、Kリーグは要所の強度こそ高いものの、どちらかというとテンポがゆったりしている印象はあります」

―こうした日本人Kリーガーの活躍から、石田選手にも「良い日本人選手はいるのか」と相談されることが増えたのではないでしょうか。

「多少はありますね。韓国で僕の面倒を見てくれるエージェントがいますが、“良い日本人選手はいないか”と聞かれることはよくあります」

―では、日本人選手がKリーグで結果を残すために必要なこと、最低条件などはありますか。

「結局、その選手のキャラクターによるので、こういうタイプの選手が生き残れるというのはないですね。よくテクニックが上手い選手、ボランチの選手が活躍できるなんて声もありますが、全然関係ないと思います。各々が自分の持ち味を発揮して、“外国人選手”としてチームメイトの韓国人選手以上のレベルを示せれば生き残れるというか、評価されると思います。それはKリーグに限らず、どの世界でも同じことだと思うので、あまりタイプや条件は関係ないと思います」

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)全南の佐藤優平と挨拶する石田雅俊

―天野選手が所属する蔚山現代のように、Kリーグでも後方からボールを繋いで得点を狙うスタイルのチームが近年見られるようになりました。石田選手自身もこれまで4年プレーしてきて、Kリーグ全体的なサッカースタイルの変化は感じられますか。

「感じることはありますが、そもそも1部上位のチームは選手一人ひとりの上手さがありますよね。正直、2部でボールを繋いで得点を狙うようなチームはあまりなくて、僕もそこは求めていないですし、割り切って常にやっています。

自分のなかで常に言い聞かせている言葉があって、攻撃時、つまり自分たちがボールを持って、相手がブロックを敷いている状態のときこそしっかり我慢すること。それと、攻守の切り替えの瞬間と守備が最も重要だと常に考えています。守備では前線からボールを奪う勢いでプレスに行って、特に守備から攻撃に切り替わる際のセカンドボールでは絶対に負けないというのを心掛けています。

Kリーグ2では、自分たちがボールを保持している状況でくさびを入れて、そこからパスを繋ぐようなプレーをすることは難しいです。絶対にできないわけではないですが、その回数自体が少ない。なので、僕は攻守の切り替えで絶対に負けないことを意識していて、それができなければ活躍もできないと思っています。そこの割り切りがとても大事ですね。

正直、僕が中盤まで下がってボールを触ろうと思えば触れます。ただ、それは僕の“得点を取りたい”という目的からは反した行為になります。中盤でボールを散らして攻撃のテンポを作ることはできますし、試合中にもっと存在感を放とうと思えば放てます。でも、僕の最大の目的は得点を取ることなので、中盤まで下がること、ボールを散らして攻撃のテンポを作ることなど、これらすべては自分の目的から反した行為になります。

そのプレーをすればするほど“目的”の得点からは遠ざかるので、攻撃時は我慢して、なるべく高い位置で良いポジションを取る。味方から良いパスが来ることはそう多くないですが、そこも我慢する。つまり、攻撃時は我慢しながら良いポジションを取り続けて、守備と切り替えの瞬間のチャンスをモノにするという意識を常に持っています。これはKリーグでプレーするようになってからというより、僕がここ1~2年で意識するようになったことで、その意識でプレーをすると、点を取れるようになった感覚があります」

「森保さんは現実的」

―Kリーグでプレーする身として、現在の韓国代表についてどう見ていますか。6月にはブラジル代表とも対戦しましたが、1-5で敗れていました。

前へ

1 / 2

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集