アミノバイタルカップ1回戦、専修大学が東洋大学に勝利。県リーグでも物差しを下げないように

2022年07月10日 サッカー #玉昌浩

7月9日~10日に、「アミノバイタル®」カップ2022第11回関東大学サッカートーナメント大会の1回戦が行われた。

9日、明治学院大学と慶應義塾大学の試合が行われた。関東2部リーグ所属同士の対戦は、3-1で慶應義塾大学が勝利を収めた。

左サイドで決定的な仕事をし、得点も決めた2年生の茅野優希、交代出場で得点を挙げた3年生の小澤星夜。チームを勝利に導く得点を挙げた両選手は慶應義塾高校出身だ。

「慶應義塾高校の後輩の2年生たちが頑張ってくれているのは、良い刺激になっていると思う」と、淺海友峰監督は小澤星夜の活躍について評価した。

この日の慶應義塾大学のメンバーには、慶應義塾大学の付属校出身の選手が交代選手を含め7人も名を連ねた。去る6月15日のリーグ戦後、付属校出身選手の特徴について、淺海監督はこう話したことがある。

「付属校出身は、ハードワークをやるとか、練習がきついとか、わかったうえでソッカー部に入るので、覚悟が決まっている」

また、茅野優希も付属校出身選手の活躍の要因を「慶應はスポーツ推薦がないので、安定的に戦力が出るのは付属校。まず、そこの選手たちが全員、“自分たちが活躍しなきゃいけない”、“やってやるんだ”というハングリー精神を強く持っている」と説明しつつ、「ただ、努力している量は多い」と強調。

「高校時代に華やかな実績という意味では、なかなかどの付属校も出せていない。関東大学サッカーリーグの舞台では、青森山田など世代トップの出身の選手とやらないといけない」

まずはそこに追いつけ、追い越せと、毎日の練習はもちろん、自主練にも積極的に取り組んでいるという。

「サッカーのエリートと言われる選手たちが集まるところを倒したときは、とてつもなくうれしい。それがあるからこそ、また次もやってやろうと思う。それが今日みたいな結果につながっている」と語った。

翌10日には、関東1部リーグ所属の東洋大学と神奈川県リーグ所属の専修大学の試合が行われ、専修大学が3-0で勝利を収めた。

「今年は県リーグで戦っているなかで、今日はやってるんだという気概、気持ちの部分が非常に大きかった」とは、専修大学の増田功作ヘッドコーチ。

「“県リーグ行ったから”という部分。今年が始まる前にそれは想定していた」

自分たちの物差しを下げないようにマネジメントし、特にプレシーズンから関東1部、2部、Jリーグのチームと練習試合をマッチメイク。神奈川県リーグの試合の次の日に、関東1部やJクラブとの練習試合をしてきたという。

「選手たちはきつかったと思うが、二日連続で公式戦をやっているような感覚で、県リーグに先発で出ていても、次の日の試合にも出るような形で、強度を高めてやってきた」

関東1部やJクラブとの練習試合でも複数得点を取れるようになってきたとし、「今日も攻撃的に行って、3点取れたということと、背後にスペースが生まれるリスクを、キャプテンの井上詩音、ゴールキーパーの大野来生を中心にゼロで抑えたということは、選手たちの自信になったと思う」と試合を総括した。

(文=玉 昌浩)

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