ソン・フンミン、ファン・フィジョら“1992年生まれ”、欧州で真価を発揮できるか

サッカー韓国代表の“1992年生まれ”が、欧州の舞台で躍動する。

満27歳の“三銃士”が、2019-2020シーズンの欧州に集結する。イングランドのソン・フンミン(トッテナム)、ドイツのイ・ジェソン(ホルシュタイン・キール)、フランスのファン・ウィジョ(ジロンダン・ボルドー)が主人公だ。

高校生だった2008年、ドイツ行きの飛行機に乗ったソン・フンミンは、2015年にイギリスに渡り、今ではイングランド・プレミアリーグ5年目の選手となった。彼が歩んだ欧州挑戦の道を同じ1992年生まれの選手たちが歩む。

Kリーグで最も高いチーム力を誇る全北現代で主力を務め続けたイ・ジェソンは、チャレンジ精神だけを持って、昨年ドイツ2部リーグに進出。今年2年目のシーズンを迎える。ファン・ウィジョは高い年俸を前面に押し出した中国や中東からのラブコールを断り、夢を追ってフランスに進出した。

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3人が初めて呼吸を合わせたのは、2015年9月に行われたロシアW杯アジア2次予選、ラオスとのホームゲーム(8-0勝)だった。

子供の頃から将来を期待されたソン・フンミンは、世代別代表からA代表までしっかりと上っていった。2011年、満18歳でアジアカップの最終メンバーに選ばれている。大学時代は未完の大器だったが、2014年の全北現代入団後に注目されたイ・ジェソンは、2014年の仁川アジア大会から国際舞台で活躍した。2015年3月にAマッチデビューし、2018年にはロシアW杯出場を成し遂げた。

ソン・フンミン(左)とイ・ジェソン

ファン・ウィジョは2015年秋になってから代表ユニホームを着ており、3人のなかでは最も遅くAマッチデビューを果たしたが、今では韓国代表に欠かせないストライカーとなった。ロシアW杯のメンバーから除外されたことは、苦い薬となった。以降、2018年のアジア大会でソン・フンミンと金メダルを獲得すると、同年9月に発足した「ベント・コリア」で最多得点を記録している。

もう3人は、2022年カタールW杯出場に向けて力を合わせる。各自所属チームでの活躍が重要になる理由がそこにあるのだが、アジアでの“快適な生活”よりも、ヨーロッパでの厳しい競争を選択した3人でもある。

ソン・フンミンはすでにトッテナムの看板選手となった。

昨シーズン、チームのエースであるハリー・ケイン不在のなかで顕著な活躍を見せ、トッテナムサポーターが選んだ「今年の選手」と「今年最高のゴール」を受賞するなど、リーグトップクラスの選手に浮上したとの評価を受ける。昨季は20ゴールで、欧州舞台におけるシーズン自己最多ゴール(21ゴール)を目前で逃しただけに、今季はより高みを目指すことだろう。

イ・ジェソンは昨シーズン、リーグ29試合に出場。5ゴール9アシストを記録し、成功的なデビューシーズンを送った。

今シーズン、新たに指揮をとることになったアンドレ・シューベルト監督との相性は未知数だが、プレシーズンの試合でFKを担っていることから、出場機会が減るとは思えない。新たな司令塔を迎え、1部リーグ昇格の先陣を切ると見られる。

ファン・ウィジョは「10ゴール以上」を目標に掲げ、韓国を離れた。キャンプ地アメリカで行われた親善試合では、先発として出場している。パウロ・ソウザ監督の期待が高いだけに、チームへの適応が当面の課題だ。

ソン・フンミンを見ながらイ・ジェソンが夢を育て、ファン・ウィジョも欧州にこだわった。

いつのまにか韓国代表のリーダー格となった1992年生まれ“三銃士”の挑戦は、彼らよりも若い選手たちに肯定的な影響を与える。ソン・フンミンは10代から厳しい競争の中で生き残った。イ・ジェソンとファン・ウィジョは巨額を蹴って、挑戦する道を選択した。

そんな先輩たちに続こうとする後輩たちが次々と増えている。

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