ソン・フンミン（トッテナム）とネイマール（PSG）。ともに1992年生まれ、今年30歳という節目迎える“ワールドクラス”の勝負を、6万人が目撃する。
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サッカー韓国代表は本日（6月2日）20時、ソウルワールドカップ競技場でブラジル代表との国際Aマッチを行う。
韓国代表は6日にチリ、10日にパラグアイ、14日にエジプトと4連戦を行うが、ブラジル戦への関心が最も大きい。
ブラジル戦のチケットは5月25日17時、オンライン・マーケティングプラットフォーム「playKFA」でチケット予約販売が開始されたが、74万人強が同時接続し、サーバーがダウンしたほどだ。結局1日で6万4000以上の全席が売り切れた。
韓国代表が“世界最強”国と真剣勝負を繰り広げるだけでなく、ソン・フンミンとネイマール、ワールドクラスのアタッカーの勝負が試合前からファンの心を捉えている。
ネイマールは若くして“ペレの再来”と評され、世界的なスターとして名を馳せてきた。2017年8月、バルセロナからPSGへと移籍する際に記録した2億2200万ユーロ（約278億円）は未だ破られていない。2021-2022シーズンは負傷などもあり、13ゴール6アシストの成績に終わったが、チームをリーグ・アンのチャンピオンに導く活躍を見せた。
対するソン・フンミンは、2015年夏、レバークーゼンからトッテナムへと移籍。プレミアリーグ（EPL）入りして以来、毎シーズン結果を残し続け、2021-2022シーズンはキャリアハイを達成。リーグ戦23ゴールを決め、アジア人選手初の得点王を獲得している。
フィジカルが特徴的な世界最高峰のリーグで、アジア人選手への偏見を打ち破るパフォーマンスを見せたソン・フンミン。同リーグでプレーするブラジル代表MFブルーノ・ギマランイス（ニューキャッスル）は、「ソン・フンミンをよく覚えている。素晴らしい選手」と褒め称え、天下のブラジルも恐れる存在へと生まれ変わった。
2人が代表で対戦するのは実に9年ぶりのことだ。それも同じ場所である。
初対決は2013年10月12日、ソウルワールドカップ競技場で行われた親善試合だ。当時はネイマールの圧勝だった。
バルセロナですでに世界最高水準の選手へと成長していたネイマールは、前半にフリーキックで先制点を決め、ブラジルの2-0の勝利を牽引した。当時の代表では、まだまだ若手だったソン・フンミンは後半20分に途中投入されたが、特筆すべき結果を残せなかった。
続いて2019年11月19日、ソン・フンミンはUAEで行われたブラジルとの親善試合（0-3でブラジル勝利）に先発出場したが、この試合、ネイマールは負傷で欠場していた。
今回の試合には、ネイマールだけでなく、3年前に対戦したリシャルリソン（エバートン）、マルキーニョス（PSG）らブラジルの主軸が出場すると目されているため、ソン・フンミンとしては名誉挽回のチャンスだ。
今回のブラジル戦は、来る11月開催のカタールW杯本大会に挑戦する韓国代表にとっても有意義なテストの場となる見通しだ。
最終予選の間、攻守両面で完璧な組織力を見せてきた韓国代表は、今回、攻守の主力であるイ・ジェソン（マインツ）、キム・ミンジェ（フェネルバチェ）が負傷で欠場している。そのような状況でもブラジルを相手に安定した試合運びを見せることができれば、自信も一層上昇する見通しだ。期待ほどではなかったとしても、FIFAランク1位との対戦で得る物は多い
なお今回のブラジル韓国戦について、『デイリーエクスプレス』『トークスポーツ』などのイギリスメディアは、「昨シーズン、EPLゴールデンブーツを手にしたソン・フンミンが、世界最高選手をサプライズ指名した」とし、ネイマールに言及したことを集中的に報じた。
これはソン・フンミンが最近、坡州（パジュ）NFCでのインタビューの際、「ネイマールと正面対決」と関連した質問に、「ネイマールは世界最高の選手だ。私は世界最高になるために努力している」と述べたことに言及した。
ソン・フンミンはネイマールを世界最高の選手の一人としたが、イギリスメディアはこれを拡大解釈して“ロールモデル”と表現したわけだ。
“プレミア得点王”のタイトルを獲得したアジア人初の選手だけに、ソン・フンミンの一挙手一投足に注目が集まっている。
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