リバプールが今夏の移籍市場で韓国代表FWソン・フンミン(29、トッテナム)の獲得を考慮していたという報道が登場した。
イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が5月30日(日本時間)までに報じたところによると、トッテナムが来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得できなかった場合、リバプールはソン・フンミン獲得のための作業を進める計画だったという。
トッテナムとしては、CL出場権を獲得できなければ財政的に大きなダメージを受ける。そこで、損失を満たすためにソン・フンミンを売却すると仮定し、リバプールが獲得を検討したという。
リバプールは現在、攻撃陣の補強が切実に求められている状況だ。というのも、前線の一角を担うセネガル代表FWサディオ・マネ(30)が来季に移籍する可能性が高いためだ。マネはドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンへの加入が有力視されている。
ソン・フンミンはマネと同じ1992年生まれであり、ポジションが似ていることから、代替選手としては十分な活躍を期待できるだろう。
むしろ、ソン・フンミンがマネより一枚上の選手という見方があってもおかしくはない。2021-2022シーズンのプレミアリーグで、ソン・フンミンは23ゴールを決めてアジア人初の得点王に輝いた。アシストも7回記録し、スコアポイント(ゴール+アシスト)で驚異の「30」を達成した。一方、マネは16ゴール2アシストを記録した。
ただ、リバプールの検討はなかったことになった。トッテナムが今季プレミアリーグを4位でフィニッシュし、来季CL出場権を獲得したからだ。
こうなると、トッテナムがリバプールからのソン・フンミン獲得のオファーに応じる可能性はほとんどないと見ても差し支えない。クラブとしてもちろん、アントニオ・コンテ監督が移籍を許可する可能性がないためだ。
2015年夏からチームに在籍し、度々トッテナムへの愛情を示してきたソン・フンミン本人としても、トッテナムが3シーズンぶりにCLに出場する時点で、あえて移籍を考慮する必要もない。
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