日本も戦うブラジルと激突。韓国代表指揮官が本音吐露「今回の招集が一番難しかった」【一問一答】

韓国代表率いるポルトガル出身のパウロ・ベント監督が、メンバー選考に困難があったことを吐露した。

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ただ、それでも最善の解決策を見つけ、最高のパフォーマンスを見せなければならないことを強調した。

韓国サッカー協会(KFA)は5月23日、6月の国際Aマッチを戦う韓国代表メンバー28人を発表した。

韓国代表は6月2日にブラジル代表、6日にチリ代表、10日にパラグアイ代表との対戦が確定しており、14日にも国際親善試合を行う予定だ。なお、ブラジル、チリ、パラグアイの3カ国は同時期に日本代表とも対戦する。

選ばれたメンバーの枠組みに大きな変化はない。キャプテンでエースのFWソン・フンミン(29、トッテナム)をはじめ、FWファン・ウィジョ(29、ボルドー)、MFファン・インボム(25、FCソウル)など主力のほとんどが名を連ねた。

しかし、守備の要であるDFキム・ミンジェ(25、フェネルバフチェ)のほか、MFイ・ジェソン(29、マインツ)、DFパク・ジス(27、金泉尚武)など、一部の主力選手は負傷によりメンバーを外れた。

(写真提供=韓国サッカー協会)パウロ・ベント監督

これについてベント監督は、「今回の招集が最も難しかったが、厳しい状況のなかでも最善を尽くして競争することが重要だ」とし、「さまざまな情況を複合的に考慮し、最善の解決策を探す」と強調した。

また、Kリーグ2(2部)からサプライズ招集となったDFチョ・ユミン(25、大田ハナシチズン)については、「守備が積極的だ。ビルドアップの過程でシンプルかつ正確にプレーすることができる。代表でどんなパフォーマンスを見せてくれるかをチェックする予定だ」と期待を寄せた。

「“強いチーム相手にどう戦うか”ではなく…」

以下、ベント監督との一問一答。

―初招集のチョ・ユミンに対する評価は。

センターバックで競争力の高い選手であり、守備も積極的だ。ビルドアップの過程でシンプルかつ正確にプレーすることができる。代表でどんなパフォーマンスを見せてくれるかをチェックしなければならない。現在、センターバックに空白が生じているため、チョ・ユミンはもちろん、我々にとっても良い機会になりそうだ。

―(直近のリーグ戦で負傷交代した)キム・ジンスの状態について伝えられた部分は。

状況を見守っている。負傷した場面はチェックしたが、情報が必要だ。現在、全北現代とコミュニケーションを取っている。検査結果によって判断する予定だ。

―ソン・フンミンがプレミアリーグ得点王に選ばれたが。

祝福したい。とても素晴らしいことだ。得点王は本人にとっても、所属チームや韓国サッカーにとっても重要なことだ。得点王に対する達成感もあるだろう。来季UEFAチャンピオンズリーグのチケットも獲得した。私たち全員が幸せな気持ちだ。

―負傷者によってメンバー選考に困難があったと思うが。

相手が強豪国であることをはじめ、負傷の問題など厳しい状況のなかでも、最善を尽くして競争することが重要だ。これまでのすべての招集を合わせても、今回が最も難しい招集だった。

このような状況で、相手チームとどのように対戦するのか。欧州組はシーズンが終了したが、最後に試合に出られなかった選手もいる。また、アジア・チャンピオンズリーグに出場した選手もいる。さまざまな状況を複合的に考慮し、最善の解決策を見出すことが重要だ。

試合までの準備時間も長くない。国内での移動回数も多い。すべてのことを考慮し、選手たちが上手く回復できるよう進める予定だ。

―パフォーマンス以外で選手たちが注意すべき部分があるとしたら。

W杯に対する準備は事前にしておくべきであり、毎回の瞬間が重要だ。先ほども言ったように、今回の招集が最も難しかった。しかし、最善を尽くして競争をすることが我々の義務だ。選手たちは最善の方法で(試合を)準備しなければならない。我々は選手たちを継続的にチェックしている。良いコンディションでW杯に行けるよう。私たちも準備を進める。

―戦術面で新たに試みる部分はあるのか。

「強いチームを相手にどのように戦うか」ではなく、現在直面している困難を抱えたまま、どのように相手を迎えるかが重要だ。相手の分析をしながら待たなければならない。キム・ジンスが招集されるかなど、すべての状況を得たうえで準備をする考えだ。

4年間やってきた我々のスタイルは維持する。強豪国だからといって別のやり方でプレーするつもりはない。W杯予選ではボール支配率を高めて試合を展開した。もちろん、相手によって接近の仕方をスマートに、これまでと違った方法でもっていかなければならないのは事実だ。W杯予選とまったく同じというわけではないだろう。

―ソン・フンミンを除くファン・ウィジョ、ファン・ヒチャンらのパフォーマンスが低調のようだが。

所属チームと代表とで果たすべき役割が異なるため、比較をすることはそれほど重要ではない。ソン・フンミン、ファン・ウィジョ、ファン・ヒチャン全員が多くの試合に出場した。ファン・ヒチャンはプレミアリーグで初のシーズンだったにもかかわらず、出場試合数が多かったし、ファン・ウィジョも同様だ。韓国に来て状態が同かをチェックする予定だ。

―南米勢を相手にする。チェックしたい部分はあるのか。

集中しなければならないことは、相手チームに対する準備だ。南米勢といってもそれぞれが異なる。唯一つながるのは競争方式だ。個人能力や戦術が優れており、試合中も継続して積極性を見せているチームだ。そのような相手との対戦経験が必要だ。

―ファン・インボムがKリーグでプレーしているが、思うことはあるのか。

出場した試合で良いパフォーマンスを見せている。疑う余地なく重要な選手だ。今回もそうであることを期待している。

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