韓国女子フィギュアスケート界の未来は明るい。
最近までエストニア・タリンのトンディラバ・アイスホールで行われたISU世界ジュニアフィギュアスケート選手権の女子シングルで、韓国のシン・ジア(14)が銀メダルを獲得した。
今後すくすくと成長していくであろう若芽だ。2008年生まれであり、3月19日の誕生日で14歳になったばかり。無限大のポテンシャルがあり、期待すべき要素が多い。
シン・ジアは、今季初めて出場した国際大会のデビュー戦で磨き上げた実力を遺憾なく発揮した。一つ一つ正確なジャンプで加算点まで獲得するなど、完成度の高い演技を披露した。
韓国勢の世界ジュニア選手権でのメダル獲得は、2005年に銀メダル、2006年に金メダルを獲得したキム・ヨナ(31)以来16年ぶりのことであり、キム・ヨナの持つ最年少入賞記録まで塗り替えた。
現在の韓国フィギュア界で先頭を走るユ・ヨン(17)やチャ・ジュンファン(20)でさえも、世界ジュニア選手権でメダルを獲得することはできなかった。それぞれの最高成績はユ・ヨンが6位、チャ・ジュンファンが5位だった。
今大会はウクライナ侵攻の影響でフィギュア強国のロシア勢が不在だった影響もあるが、それでもシン・ジアの演技には非の打ちどころがなかった。
シン・ジアは実力だけでなく、メンタル面も備えている。初の大舞台では緊張してしまうことも大いにあるが、彼女に動揺する様子は見られなかった。
「自分がやるべきことだけをしっかりやろうという気持ちで臨みました。どちらかというと緊張する方ですが、舞台に立つと落ち着く性格です」と、シン・ジアは自信について冷静に分析している。
また、幼い年齢でありながら、自分が何をすべきであるかも明確に理解している。コンディション管理や高難度の技術、ジャンプの配置について話を切り出した。
「新しい技術を加えるというより、まずはジャンプを後半に配置したいです。体力トレーニングは、時間があるたびにランニングをしています」とシン・ジアは言う。
また、「得意ではありませんが、スピンやステップは楽しみながらやる方です。(やりたいことを我慢することは)大変ですが、私自身がやりたいと思っているフィギュアのことを考えれば大丈夫です」とし、「常に努力を怠らない選手、常に満足できる滑りができる選手になりたいです」と力を込めて伝えた。
実力だけでなくメンタルや自信、明確な方向性まで兼ね備えたシン・ジア。国際舞台のデビュー戦で表彰台に上がった彼女の未来には期待するしかない。
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