カタールW杯「アジア2次予選」が抽選次第で侮れなくなる理由とは?

2019年06月20日 サッカー

パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表の現在の目標は、2022年11月に行われるカタールW杯に出場することだ。そのためには2次予選と最終予選を通じて、アジアに与えられた4.5枠の出場枠を勝ち取らなければならない。

まずは、9月から来年6月までに行われるアジア2次予選の通過だ。

アジアサッカー連盟(AFC)加盟国40カ国が5カ国ずつ8組に分かれ、ホームアンドアウェー方式でリーグ戦を繰り広げる。韓国も計8試合を消化しなければならない。各グループ1位の8チームと、各グループ2位のうち成績の良いい4チームの計12カ国が最終予選に進出する。

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2次予選は2023年に行われる中国アジアカップの予選も兼ねるため、ワールドカップ開催国のカタールも参加する。カタールが2次予選で上位12チームの中に入ると、最終予選はカタールを除いた13カ国で争われることになる。

AFCは最近発表されたFIFAランキングに基づいて、7月17日に行われる2次予選の組み合わせ抽選のシード順を定めた。

韓国はイラン、日本、オーストラリア、カタール、UAE、サウジアラビア、中国とともにポット1に属した。同じポットに入ったアジアの強豪とは、2次予選で激突することはないわけだ。韓国は4年前のロシアW杯アジア2次予選で、8戦全勝を記録している。今回も2次予選は無難に通過すると見られる。

しかし抽選次第では、厳しいグループに入る可能性もある。ポット2のイラクやシリア、ポット3のバーレーンやタイ、ポット4のクウェートは侮れない相手といえる。

特に中東でトップクラスの実力を備えているものの、自国サッカー協会の懲戒で長らくAマッチを行えず、ポット4に落ちたクウェートが“変数”だ。もしイラク、バーレーン、クウェートと同じグループに入ると、最終予選への道は思ったより困難になる可能性がある。中東や東南アジアに長距離移動を続けなければならない負担もある。

韓国サッカーファンとしては、ポット2のベトナム、あるいはポット3の北朝鮮と同じグループに入るかどうかも気になるところだろう。

昨年のAFFスズキカップ優勝、アジアカップ8強を成し遂げたベトナムは、韓国のパク・ハンソ監督が指揮をとっている。去る3月に韓国とベトナムの親善試合がキャンセルされたこともあり、今回の2次予選で対戦があるか注目せざるを得ない。

北朝鮮は2009年に行われた南アフリカW杯最終予選以来、10年ぶりにアジア予選で激突するという点が興味深い。北朝鮮は当時、ホームゲームを中国・上海で行った。今回、韓国と対戦することになれば、ホームゲームを平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)競技場で行う可能性がある。

いずれにしても、ワールドカップを目指すアジア諸国との対戦が近づいてきている。

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