韓国政府の文化体育観光部(日本の文部科学省に相当)のファン・ヒ長官は3月4日(日本時間)0時、英デジタル・文化・メディア・スポーツ相のナディーン・ドリス氏の主宰で行われた、ロシアのウクライナ侵攻と関連した国際スポーツ長官会議に出席し、スポーツ分野における共同対応戦略を模索した。
テレビ会議で行われた今回の会議には、韓国をはじめアメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス、ラトビア、オランダ、日本など26カ国が参加した。
各国のスポーツ相らは初めに、現在ウクライナで起きている危機的状況に懸念を表明。「国際関係でスポーツが占める重要性を考慮し、スポーツの観点でロシアとベラルーシに厳重な責任を問わなければならない」という点で意見を合わせた。
続けて、以下の共同声明書(案)について議論が行われた。
・ロシアとベラルーシにいかなる国際スポーツ競技開催権も与えてはならない。
・ロシアとベラルーシを代表する個人とチーム(主要プロサッカーチームのように、実質的にロシアとベラルーシを代表する団体も含む)は、他の国家でのスポーツ競技の出場を禁止されなければならない。
・可能な限り、ロシア国家と連携したスポーツ関連投資についての措置が執られなければならない。
最終声明は、今週末までに各国の意見を調整次第、確定することで決まった。
ウクライナの危機的状況と関連し、国際オリンピック委員会(IOC)は種目別の国際連盟と各種国際大会の組織委員会に、ロシアとベラルーシの選手と関係者の参加を認めないよう勧告。
本日(4日)開幕するパラリンピックに関しても、国際パラリンピック委員会(IPC)はロシアとベラルーシの選手の出場禁止を決定している。
そのほか、国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)は、両機関が主管する国際大会でロシア代表やロシア国内のクラブチームの排除を決定するなど、ロシアとベラルーシに対する国際スポーツ機関レベルの制裁措置が続いている。
ファン・ヒ長官は「韓国は武力侵攻を抑制し、事態を平和的に解決するためのスポーツ分野の積極的かつ実践的な制裁を含む今回の共同声明書に全面的に共感する。韓国で開かれるすべての国際スポーツ大会にロシアとベラルーシの選手の参加を禁止する」と明らかにした。
(記事提供=OSEN)
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