「すべてを敗北者にした」北京五輪ショートトラック…相次ぐ“疑惑判定”で「地位は落ちた」と韓国紙

“ホームアドバンテージ”はある程度予想していた。ただ、度を越した“一方的で不公正な判定”は想像もしていなかった。

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北京冬季五輪ショートトラックに出場した開催国・中国代表の話だ。

去る2月7日のショートトラック男子1000m準決勝と決勝で起きた判定を巡る議論は、今大会に臨む中国の態度がいかなるものかをハッキリと見ることができる。

当初、中国はオリンピック“興行種目”の一つであるショートトラックで自国選手が善戦することを期待していた。そのため、前回の2018年平昌五輪で韓国代表を率いたキム・ソンテ監督を招へいし、五輪金メダリストのヴィクトル・アン(韓国名:アン・ヒョンス)を技術コーチとして迎え入れた。

最大のライバルとなる韓国の戦略を、誰よりもよく知る彼らを通じて最大限無力化することで、ホームアドバンテージを狙おうという計算が敷かれていた。

連続で発生する“疑惑判定”

北京五輪が始まる前から、スケート界では「中国が韓国をけん制するためにあらゆる手段を動員するはずだ」という言葉が出回っていた。ショートトラック男子のクァク・ユンギが出国前に「風に触れただけでも失格になり得る」と発言した理由も、こうした背景がある。

実際、今回の五輪では少しでも中国に不都合な状況が起きれば、他国が判定の被害を受けるケースが続出している。韓国だけでなく、各国の選手があいまいな判定に泣かされていることもあって、議論はより激しさを増している。

ショートトラック初のメダルが生まれた去る6日の混成2000mリレーでは、準決勝で中国がタッチミスを犯しながら、審判陣から何のペナルティを受けることなく決勝に進出し、そのまま金メダルを獲得した。

翌7日の男子1000mでも同じだった。韓国は看板スターのファン・デホン、さらにはイ・ジュンソの2人が、準決勝で各1・2位を占めながらも、「レーン変更の反則」という釈然としない判定で失格となり、決勝行きを挫折した。

韓国勢の脱落によって、中国からは3選手が決勝に進んだ。決勝ではシャオリンサンドル・リュウ(ハンガリー)が1位でレースを終えるも、やはりペナルティを受けて失格となり、中国勢が金メダル、銀メダルを独占した。

(写真提供=ロイター/アフロ)男子1000m決勝ゴール直前で競り合うシャオリンサンドル(左)とレン・ズーウェイ

韓国が国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴することを決めたなか、キム・ヨンビン選手団副団長は、自身のSNSで「審判が“投資”を受けたようだ」とし、「ビデオ判定の審判は今回が最後のオリンピックとなるイギリス人審判の老後年金受領?コーナー担当の女性審判は国際審判経歴3年目の中国人?愛国?平昌五輪当時はアルバイト生」と書き込み、悔しさをあらわにした。

混成2000mリレー優勝に歓喜し、韓国メディアとインタビューまで行ったキム・ソンテ監督はこの日、沈黙とともに笑顔を失った。ヴィクトル・アン技術コーチも判定を巡る議論に言葉を慎んだ。

巧妙でもなく、突拍子もない不公正な判定の議論が、すべてを敗北者にしたも同然だ。

公正性が基本であるオリンピックの精神を毀損する状況に、韓国だけでなく世界の主要取材陣とスケート関係者が起こっている。

ショートトラックはスケート種目で唯一、もみ合いとなる種目であるため、判定などをめぐってたびたび派閥や不正腐敗疑惑が浮上してきた。それでも、興行要素を備えている種目であるため、これまで関心を集めてきた種目だ。

ただ、今回のように全世界が沸き立つような“判定イシュー”が浮き彫りとなれば、種目の地位はもちろん、正式種目としての価値は落ちるしかない。

国際大会のたびに浮き彫りになる不公正な判定や誤審問題によって、オリンピックの種目から外されてもおかしくないという話だ。

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