北京五輪で相次ぐ判定騒動で“飛び火”…韓国出身の中国代表コーチが訴え「家族への誹謗中傷やめて」

ショートトラック中国代表のヴィクトル・アン(韓国名:アン・ヒョンス)技術コーチが、北京冬季五輪で相次ぐ“疑惑判定”騒動と関連して口を開いた。

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韓国出身で2011年にロシアに帰化したヴィクトル・アン技術コーチは、2月8日に自身のSNSを更新。

「オリンピックという舞台が選手たちにとってどれだけ切実で重要であるかを知っている。そのため、現在起きている判定問題が、現場で見守る先輩として、同僚として、指導者として、私自身残念な気持ちになる」と綴った。

ヴィクトル・アン技術コーチは、北京冬季五輪のショートトラック男子1000mで繰り返された“疑惑判定”に関する議論と、妻ウ・ナリさんのインスタグラム投稿にまつわる記事が出回っていることに対し、自身の心境を明かしたものとみられる。

(写真提供=新華社/アフロ)ヴィクトル・アン技術コーチ(右)

同氏は自身のSNSを通じ、家族に対する非難を慎んでほしいと訴えた。

「いま私が直面しているすべての状況は、過去の選択や過ちによって作られたものだから、私はいかなる非難、叱責も謙虚に受け止めることができる。しかし、何の過ちもない家族が傷つけられ、苦痛を受けることが私にとって最も苦痛であり、辛いことだ」

「自分のする仕事が誰かに批判されるべきことなら甘んじて受け入れるし、自分が背負っている関心の重さに比べて常に不足な部分が多い人だと思って、より責任感のある模範的な人間に慣れるよう、常に努力して生きている」

「私は自分に与えられた役割に常に最善を尽くしているが、私も人間だからミスはする。また、私の選択を残念がり、失望する方々が多いということも知っている。だからいつも言葉には気を配っており、公式のインタビューも受けてこなかった」

ヴィクトル・アン技術コーチは、北京冬季五輪での審判の判定問題を残念がりながらも、「私が関与できない領域外のことや、事実でない記事で家族に対する無文別な悪口や悪質なコメントをすることは慎んでほしい」と強く呼びかけた。

相次ぐ“疑惑判定”

北京冬季五輪のショートトラックでは数回にわたって釈然としない判定が起き、開催国である中国が最大の恩恵を受けた。

そのため、中国代表を率いる指導者にも厳しい視線が注がれ、韓国出身のレジェンドであると同時に、ロシアに帰化したヴィクトル・アン技術コーチもその対象となった。

中国は去る5日、ショートトラック混合2000mリレー準決勝で選手間のタッチが行われなかった状況にもかかわらず、ペナルティなしに決勝進出し、金メダルを獲得した。

7日の男子1000m準決勝では、韓国代表のファン・デホンが中国の選手2人を追い越して1位通過するも、接触があったとしてレーン変更の反則を犯したとし、失格で脱落となった。

準決勝の別組でも、韓国代表のイ・ジュンソが同じくレーン変更の反則をしたという理解しがたい判定で失格となった。

結局、男子1000mでは韓国勢全選手が決勝に進めず。決勝ではハンガリー代表のシャオリンサンドル・リュウが1位でレースを終えるも、長いビデオ判定の末にイエローカードを受けて脱落し、繰り上げで2位のレン・ズーウェイ(中国)が金メダル、3位のリ・ウェンロン(中国)が銀メダルを獲得した。

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