北京五輪で韓国代表の“敵”となった韓国人監督とは?「太極旗に代わって五星紅旗を胸に」と韓国紙

太極旗(韓国国旗)に代わって五星紅旗(中国国旗)を胸に付け、ついにオリンピックの舞台に登場した。

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4年前の2018年平昌五輪で自国を指揮した韓国人監督が、北京五輪では韓国が崩すべき“敵”となった。「スポーツに国境はない」と言われるとはいえ、なんて皮肉な運命だろうか。

2月2日に競技がスタートした北京五輪。今大会でショートトラック中国代表を指揮するのは韓国人のキム・ソンテ監督であり、彼を支えるのが、元ショートトラック韓国代表のヴィクトル・アン(韓国名:アン・ヒョンス)技術コーチだ。

平昌五輪で韓国を率いたキム・ソンテ監督(右)

キム・ソンテ監督は前回の平昌五輪でショートトラック韓国代表を率い、金メダル3枚(男子1500m、女子1500m、女子3000mリレー)と優れた結果を残した。

その後、韓国代表で居場所を失ったキム・ソンテ監督は、ライバル国の中国からラブコールを受け、ショートトラック中国代表を指導してきた。

また、2006年トリノ五輪で韓国代表として金メダル3枚を獲得し、その後ロシアに帰化して2014年ソチ五輪でもロシア代表として金メダル3枚を首にかけたヴィクトル・アン技術コーチは昨年、同じく中国から招へいされ代表チームに合流した。

キム・ソンテ監督は去る2月1日と2日、北京五輪ショートトラックが行われる首都体育館で中国代表チームを指導した後、チェ・ミンジョン、パク・ジャンヒョクら韓国代表選手と会い、しばらく話し合った後に会場を後にした。

韓国と中国は今回の北京五輪でもショートトラックで金メダルを争うと予想され、実際、両チームの間でも神経戦がし烈だ。韓国代表は監督なしにイ・ヨンソク専任コーチがチームを総指揮している。

韓国はショートトラックで少なくとも1~2個の金メダル獲得を目標にしているが、韓国人指揮官率いる中国が最大の敵だ。4年前の平昌大会で男子500mでの金メダル1枚に終わり、韓国の後れを取った中国は、自国開催の北京大会で韓国を必ず乗り越えるという意気込みを見せている。

韓国と中国のショートトラック代表は、北京五輪において、特に混合2000mリレーと男子500mで金メダルを争うものとみられる。

中国は特に、混合2000mリレーで金メダル候補だ。昨年10月のISUワールドカップ第1戦では金メダルも獲得した。当時、韓国は3位に終わった。

また、翌11月の第3戦も再び中国が金メダルを獲得し、韓国は5位だった。第4戦で中国は3位に終わっていたが、当時は最上のメンバーではなかった。

韓国は今回、北京五輪の混合2000mリレーにファン・デホン、イ・ジュンソ、チェ・ミンジョン、イ・ユビンら男女最精鋭のメンバーが出場し、金メダル獲得を狙う。

男子500mでは、平昌金のウー・ダージン、銀のファン・デホンの対決が白熱しそうだ。女子3000mリレーでも、五輪3連覇を狙う韓国に、中国とオランダを加えた3カ国による金メダル争いが繰り広げられるものとみられる。

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