前回大会に不正判定で懲戒処分を受けていた中国人審判が、開幕が迫る北京冬季五輪のフィギュアスケートで審判を務めることが判明し、議論を呼んでいる。
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イギリスメディア『BBC』は去る1月31日(日本時間)、2018年平昌冬季五輪で自国選手をひいきした中国人審判のフアン・フェン氏が、北京冬季五輪で技術審判を務めることを伝えた。
フアン・フェン氏は前回の平昌大会にフィギュアスケートの審判で参加した。当時、ペア種目ではカナダのメーガン・デュハメル、エリック・ラドフォード組が銅メダル、中国のウェンジン・スイ、ツォン・ハン組が銀メダルを獲得したが、この過程でフアン・フェン氏が中国組に高い点数を付けたことで、「メダルの色を変えた」と議論が起きていた。
その後、フアン・フェン氏は2018年末に1年間の資格停止処分を下された。同氏は2017年にも、「ISUグランプリファイナルでの判定は中国選手に客観性を失わせた」とISU公式評価委員会から注意を受けている。
しかし今回、フアン・フェン氏は自国開催の北京冬季五輪で再び審判を務めることになった。これを受け、デュハメルは「私たちは彼を退出させるために努力した。オリンピックの舞台に復帰させてはならない」と警鐘を鳴らした。
韓国メディア『聯合ニュース』によると、韓国のフィギュア関係者も「フアン・フェン審判の不正判定問題は当時のフィギュア界の大きなイシューだった。平昌五輪後、ISUは自国選手に偏った判定ができないよう、多様な基準を強化した。フアン・フェン審判は北京五輪で技術審判のコントローラーを務めることになっているが、これは選手の演技要素に関するレベルを決定する役割があるだけに、さらに議論を呼んでいるようだ」と懸念を示しているという。
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