2021年、韓国ではいつになくゴルフバラエティ番組が多い1年だった。
JTBCの『セリモニークラブ』は、女子ゴルフの伝説パク・セリがキム・ジョングク、ヤン・セチャンとともにゴルフ同好会を作り、ゴルフをしたり寄付活動したりするという番組内容として6月30日に初回放送されたあと、12月18日まで24話で放送された。
SBSのゴルフ・バラエティ番組『チームになって072』は7月16日に初放送され、10月にシーズン1を終えた後、現在はシーズン2を進行中だ。イ・ギョンギュ、イ・スンギ、イ・スンヨプら各界著名人ともと、“女子ゴルフ界の次世代セクシークイーン”ユ・ヒョンジュも出演して話題を集めた。
そのほか、TV朝鮮の『ゴルフ王』、MBNの『Grunpa』、IHQの『私の名前はキャディー』
tvNの『ゴルベンジャーズ』など。各局が次々とゴルフ・バラエティ番組を放映しているが、今年になってゴルフ・バラエティが急増した理由は何だろうか。
今年6月にKB経営研究所がまとめた『KB自営業分析報告書』によると、2020年に韓国のゴルフ人口は前年比46万人増の515万人と推計された。その中でもMZ世代(1980年代前半~2000年代前半生まれ)と言われる20~30代の数が増えたという。
しかも、若い世代はゴルフ場に行ってただラウンドするわけではない。きれいに手入れされた18ホールを回りながら4~5時間は自然と季節を楽しむ。コース全体がSNSに共有しやすいフォトゾーンであり、自然に人脈を広げることができるのも魅力だ。
特に新型コロナという特殊な状況のため室内よりは屋外での活動が好まれる傾向が強まったことも人々をゴルフ場に呼び寄せた。韓国はもともとスクリーンゴルフが人気で、ラウンド未経験でもゴルフに接する機会が多い。スクリーンゴルフをしていると、自然と実際のラウンドへの欲求も強くなる。
こうした環境の変化と共に、新しいコンテンツを求める視聴者らの好みがかみ合って急増したのが、ゴルフバラエティ人気だと言えるだろう。
テレビに慣れた芸能人やスポーツスターがゴルフをすること自体が、スポーツ中継とはまた違ったコンテンツとして好評を得たわけだ。出演者がゴルフの達人ならその技術やノウハウを学べるし、ゴルフ初心者ならその失敗も共感できる。そんな楽しみがあるのだろう。
ゴルフ人口の拡大、新型コロナの影響、スクリーンゴルフ利用者の量とソーシャルメディアの発達、そして新しいコンテンツへの欲求。それがゴルフ・バラエティ増加の理由であり、もともとエンターテイナー気質だったユ・ヒョンジュは、最高の番組ホステスだった。
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