八百長と金品授受で実刑判決の元韓国野球選手、6億ウォン滞納で「高額・常習滞納者」リストに掲載

八百長の見返りとして金品を受け取った容疑で起訴され、1審で実刑を言い渡された韓国の元プロ野球選手、ユン・ソンファン(40)が、「高額・常習滞納者」のリストに名を連ねた。

韓国国税庁は12月16日、すでに公開した高額・常習滞納者のほか、新たに滞納者と確認された7016人(個人4702人、法人2314社)の名簿をホームページで公開した。

個人で最高滞納額を記録したのは、ソフトウェア開発会社エムソンソフトを運営するカン・ヨンチャン氏で、総合所得税などを1537億ウォン(日本円=約153億7000万円)滞納した。

滞納額基準で10位以内には入らなかったものの、ユン・ソンファンは総合所得税6億ウォン(約6000万円)余りを滞納したため、今回のリストに掲載された。

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一方、八百長の見返りとして金品を受け取った容疑で起訴され、1審で実刑を言い渡されたユン・ソンファンは、先月行われた控訴審で「八百長のために金品を受け取ったわけではない」と容疑を否認した。

ユン・ソンファンは昨年9月、大邱(テグ)のとあるコーヒーショップでA氏に八百長の請託をした見返りとして現金5億ウォン(約5000万円)を受け取り、違法賭博に使用した容疑が持たれている。

サムスン時代のユン・ソンファン

ユン・ソンファンはサムスン・ライオンズで投手として長く活躍した生え抜きのスターだった。2004年の入団から2020年までマウンドに立ち、通算425試合で1915イニングを投げ、135勝106敗28ホールド1セーブの防御率4.23を記録した。

彼は昨年11月、違法賭博と関連した自身の疑惑を全面的に否定。債務があることは認めるも、賭博や行方をくらましたことは事実無根だと釈明していた。

ただ、その後サムスンがユン・ソンファンを戦力外選手に分類して放出。結局、八百長の容疑などによる不名誉を避けられなくなってしまった。

ユン・ソンファンは去る2015年にも遠征賭博疑惑をかけられたが、当時は参考人中止措置が下され、違法インターネット賭博容疑も証拠不十分として無嫌疑処分が下されていた。

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