“ドロ沼内紛”発生の韓国女子バレー界、怒りの矛先は“謝罪ゼロ”の当事者に「腹が立つ」「ひどすぎ」

「百歩譲って理解はできる。でも、謝罪の一言もない態度はひどすぎる」。韓国Vリーグ女子部のIBK企業銀行アルトスに所属するセッター、チョ・ソンファ(28)に対する“恨みの声”は日に日に増している。

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チョ・ソンファは去る12月10日、ソウル上岩(サンアム)洞の韓国バレーボール連盟(KOVO)で行われた賞罰委員会に出席。所属チームのIBK企業銀行は、チョ・ソンファが無断でチームを離脱したとして、KOVOに懲戒を要請した。

チョ・ソンファはこの1カ月間で韓国バレー界を騒がせた張本人だ。彼女によって、男子部の熾烈な順位争い、女子部での現代建設ヒルステートの連勝、新人選手の活躍など、ポジティブな話題が一様に葬られた。

代わりに、チョ・ソンファが起こした問題をめぐるネガティブな話題だけが水面上に浮かび上がった。普段はバレーのニュースを扱わないようなメディアも、こぞって取材競争に乗り出した。チョ・ソンファがバレー界のすべてのポジティブな話題を飲み込んでしまった格好だ。

(写真提供=KOVO)チョ・ソンファ

「正直、今は何をしてもチョ・ソンファの話題に埋もれてしまう感覚だ。もっと良いニュースを出しても足りないのに、虚しい気持ちが大きい」と、とあるチーム関係者は語る。

自己保身に走るチョ・ソンファ

チョ・ソンファは現在、自分の権利を守るために躍起となっている。弁護人を雇い、IBK企業銀行の未熟な対応を探し、争いで有利な立場を確保した格好だ。

チームが最初に(チョ・ソンファが)無断離脱をしていないと外部に知らせたのだから、自分からも無断離脱をしていないと主張しているのだ。

人は誰にでも防御権があるので、チョ・ソンファの主張は百歩譲って理解するとしよう。

問題はチョ・ソンファ本人の態度だ。公の場に登場したチョ・ソンファは、弁護人の後ろに隠れて一言も発さなかった。自分が起こしたトラブルに対する申し訳なさや責任感はまったくないように見えた。「物議を醸して申し訳ない」といったような、ありふれた形式的な謝罪の言葉さえも口にしなかった。

自分のことは徹底的に守る一方、バレー界の同僚やチームメイトに深刻な被害を与えたことに対する反省はしなかった。

現在、バレー界ではチョ・ソンファはもちろん、IBK企業銀行に対する不満がピークに達している。特に女子部のチームは、女子バレー韓国代表の東京五輪ベスト4入りもあって人気が高まっている状況で悪材料に直面したことで、ファン層の拡大に大きな障害となるのではないかと戦々恐々としている。

チョ・ソンファは自分が“迷惑なキャラクター”になったことを知らないのか、それとも知っていながら知らないふりをしているのか。とあるバレー関係者は「ほかのことはわからないが、謝罪はしなければならないのではないか。人間としてどれだけ大きな問題を起こしてしまったのかをわからないのか、本当に腹が立つ」と本音を吐露した。

さらに深刻なのは、今回の騒動が長引く可能性が十分に高いということだ。

IBK企業銀行は問題発生直後の未熟な対応のため、チョ・ソンファに足を引っ張られている。残りの年俸を支払って彼女をフリーにするのか、法的訴訟のうちのどちらかを選択しなければならない。後者の場合、チョ・ソンファの問題は当分続くことになるだろう。チョ・ソンファの態度に怒りが集まる理由はここにある。

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