“アジアのリベロ”ホン・ミョンボが韓国代表の後輩DFを絶賛「私よりも優れた選手」【インタビュー】

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アジア人初のW杯ブロンズボール受賞者。かつては“アジアのリベロ”と呼ばれ、Kリーグ1(1部)の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)を率いるホン・ミョンボ監督が、韓国サッカー史上最高のDFであることに異論はない。

【写真】ホン・ミョンボ監督、現役時代の意外な決めポーズ

ホン・ミョンボ監督は現役時代、正確な判断力に天才的な守備の知能、さらには平凡な中盤の選手よりも優れたパス能力で一世を風靡した。

ベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)や柏レイソルなど日本でもプレー。2002年日韓W杯ではキャプテンとして韓国代表をけん引し、ベスト4進出の立役者としての活躍が認められてブロンズボールを受賞。2004年には「FIFA 100」に選ばれるなど、アジアを越えて世界が認める偉大な選手として評価された。

そして、近年の韓国サッカーはホン・ミョンボ監督をしのぐとされる大型DFの登場に歓呼している。DFキム・ミンジェ(24、フェネルバフチェ)がその主人公だ。

全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース、北京国安を経て今季からトルコの名門フェネルバフチェに進出したキム・ミンジェは、早くも欧州の舞台に適応して存在感を発揮している。

現役時代のホン・ミョンボ(左)とキム・ミンジェ(右)

こうしたキム・ミンジェの活躍を、ホン・ミョンボ監督はどのように見ているのだろうか。

ホン・ミョンボ監督は10月25日、本紙『スポーツソウル』の電話取材に対し、「(キム・)ミンジェはすべてが完成した選手のようだ。フィジカルが良いのに足が速くて賢い。体格に比べてテクニックや視野、パス能力も優れている。センターバックとして備えなければならない能力を持っている。足りないところがない選手だ」と後輩を高く評価した。

そして、「ホン・ミョンボとキム・ミンジェ、どちらが優秀なDFか」というストレートな質問に対しては、「ミンジェが自分よりも優れた選手だ」と答えた。ありふれたリップサービスではなかった。

「私は相手の動きやパスの道を予測して動くスタイルだったが、フィジカルは良い方ではなかった。だが、ミンジェは違う。欧州の大きな選手と争える強力なフィジカルを持ちながら、ほかの能力も備えている。こうした点からも、自分よりも優れた選手と言えるだろう」

もし2人が一緒にプレーしたら…?

キム・ミンジェを絶賛したとはいえ、ホン・ミョンボ監督もアジア最高のDFと言われていたことに変わりはない。むしろ、ホン・ミョンボ監督は現代サッカーがセンターバックに求める技術的な能力に優れているだけに、今の時代であればより優れた選手として活躍していたはずだという分析もある。

実際、1994年アメリカW杯後にはスペインやドイツの名門チームから興味を寄せられたこともあった。ただ、当時は現在のようにエージェントシステムが定着せず、アジア人選手を見る欧州の視線も違ったため、結局は移籍が実現することはなかった。

ホン・ミョンボ監督がキム・ミンジェの挑戦を心から応援するのもこのためだ。自身が果たせなかった夢を後輩が叶えてくれることを願っている。

「私も欧州でプレーできれば良かったが、当時は想像すらできないようなことだった。ミンジェには欧州で無事に定着してほしい。ケガをせずさらに跳躍してほしい。ミンジェの成長は韓国サッカーにも大きく役立つはずだ」

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)現在のホン・ミョンボ監督

フェネルバフチェ加入直後から主力として活躍を続けていたキム・ミンジェだが、最近では無理なファウルから退場させられるなど試練も経験している。それでも、ホン・ミョンボ監督の期待は変わらない。

「あのような経験をすることも悪くないと思う。繰り返し退場してしまえば問題になるが、一度であればあり得ることだ。リーグのスタイル、特に審判の傾向を知る段階と見ればよい。さほど心配していない。ミンジェは賢い選手だから上手く勝ち抜けるはずだ」

ここで興味深い一つの仮定が浮かんだ。韓国サッカー史上最高のDFと呼ばれるホン・ミョンボ監督とキム・ミンジェがともにプレーしたならば、どのようなシナジー効果が生まれただろうか。ホン・ミョンボ監督の見方はこうだ。

「最近の世界のサッカーのトレンドは3バックだが、ミンジェと私が3バックでともにプレーすれば、かなり良い組み合わせになるだろう。私自身そうだったが、ミンジェもパス能力に優れているので、後方からビルドアップをするチームであればより威力を発揮できるだろう。守備も一層強固なものになるはずだ」

現役時代のホン・ミョンボ(左)とキム・ミンジェ(右)

現在は蔚山現代を率いてKリーグ1優勝を目指しているホン・ミョンボ監督は、いつかはキム・ミンジェを直接指導してみたいという。

「ミンジェのような選手を嫌う指導者はいない。あのような選手を率いることを想像するだけでも面白い。いつかそのような機会が来たら良いだろう」。ホン・ミョンボ監督はそう語って笑顔を見せた。

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