結局、強行日程を勝ち抜くことができなかった。
【写真】「縄で縛られたソン・フンミン」イラクファンのSNSが話題
パウロ・ベント監督率いる韓国代表は9月2日、ホームのソウルワールドカップ競技場で行われた2022年カタールW杯アジア最終予選の初戦で、イラク代表と0-0で引き分けた。
FWソン・フンミン(29、トッテナム)とFWファン・ウィジョ(29、ボルドー)のデュオは、韓国代表にとってなくてはならない存在だ。
事実上、チームの攻撃を陣頭指揮しているといっても過言ではない。ソン・フンミンが2列目で幅広く動き、ファン・ウィジョが裏のスペースを突いてフィニッシュする得点パターンは、ベント監督体制の韓国代表の“主要ルート”になっていた。
ただ、2人は今回、招集日(8月30日)より一日遅い同月31日に代表に合流した。合流当日は練習せず休息を取り、試合前日の9月1日だけ練習に参加した後、イラク戦に臨んだ。
この日、2人はともに先発出場してフルタイムを消化した。だが、本来のパフォーマンスだったとは言い難かった。
ソン・フンミンはキッカーを務めるコーナーキックなど、プレーが止まっている攻撃の状況では鋭さを見せたが、試合全体を通しては彼らしくなかった。
それもそのはず、ソン・フンミンはトッテナムで8月29日(日本時間)のプレミアリーグ第3節ワトフォード戦に87分間出場。直接フリーキックを叩き込む活躍を見せたとはいえ、すぐ韓国行きの飛行機に乗り込む強行日程がコンディションに影響を及ぼした。
ファン・ウィジョも同様だ。イラク守備陣の徹底したマークもあったが、持ち味である裏のスペースを突く動きが少なく、チームメイトへのパスミスも目立った。
もっとも、ファン・ウィジョはここ3カ月近くでほとんど休みなくプレーし続けている。去る6月のアジア2次予選を戦った後、7~8月にはU-24韓国代表のオーバーエイジ枠で東京五輪に出場。大会後、休む暇もなく再びフランスに戻り、所属チームの日程をこなしている。
重要な初戦で勝利できなかった韓国は、来る7日に水原ワールドカップ競技場でレバノン代表を迎え、今度こそ最終予選初勝利に挑む。
次の試合までに4日の猶予が与えられた。韓国にとっては、ソン・フンミンとファン・ウィジョのコンディション管理がさらに重要となった。
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