韓国代表と対戦するイラク代表はどんなチーム?名将アドフォカートが指揮、警戒すべき海外組も

2021年09月02日 サッカー #サッカーW杯

本日(9月2日)行われる2022年カタールW杯アジア最終予選で、アウェーのソウルワールドカップ競技場で韓国代表と対戦するイラク代表。

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去る7月からイラク代表で指揮を執るディック・アドフォカート監督は、韓国サッカーをよく知る指導者だ。

アドフォカート監督は2005年10月に韓国代表監督に就任した後、2006年ドイツW杯を経験。当時はグループステージ初戦でトーゴ代表に2-1で勝利し、韓国サッカー史上初となる他国開催のW杯での勝利を手にした。ただ、大会通してはグループステージ敗退に終わった。

アドフォカート監督はW杯含め韓国代表率いて国際Aマッチ20試合を戦い、勝率50%(10勝5分5敗)を記録。就任9か月後の2006年6月末をもって退任した。

それから現在まで長い月日が経ったが、韓国代表としてはアドフォカート監督の存在に神経を使うほかない。

(写真提供=韓国サッカー協会)ディック・アドフォカート監督(中央)

アドフォカート監督体制でイラク代表はW杯出場に向けて全力を傾けている。

就任から1カ月が経った8月には、組織力強化のためスペインとトルコでキャンプを実施した。イラク代表がどれほど最終予選に力を入れているかが伺える。客観的な戦力では韓国より一枚下と評価されるが、ポテンシャルを持つ海外組の攻撃陣は注意すべきだ。

まず、欧州移籍問題が重なって合流が送れたFWモハナド・アリ(21、アリス・テッサロニキ)は警戒対象の第1号と言える。

カタール・スターズリーグで10年近くプレーしており、アリともチームメイトだった韓国代表MFナム・テヒ(30、アル・ドゥハイル)も、「アリはとてつもなく猪突的だ。素早く後方のスペースに侵入するスタイルなので、しっかりと準備しなければならない」と伝えたほどだ。

アリは、イラク代表キャンプで行われた非公開の強化試合で2試合3ゴールの活躍を見せたという。2000年生まれにもかかわらず国際Aマッチ35試合17ゴールと、1試合当たり2.05ゴールを挙げている。

もっとも、アリは直近まで去就問題で揺れていただけに正常なコンディションではない。

ただ、イラク代表にはアリ以外にもMFアミール・アル・アマリ(24、ハルムスタッズSK)、FWジャスティン・メラム(32、レアル・ソルトレイク)、MFサファー・ハディ(22、クリリヤ・ソヴェトフ)など、攻守で高い能力を持つ海外組がいる。

(写真提供=韓国サッカー協会)イラク代表

イラク代表にとって悩みの種と言えるのはGKのポジションだ。

イラク代表は今回、国際Aマッチ59試合出場記録を持つ主力GKジャラル・ハッサン(30、アル・ザウラー)が負傷により来韓できなかった。同36試合出場の控えGKムハンマド・ハミード(28、アルビール)も同様だ。

3番目のオプションとなるGKファハド・タリブ(26、アル・クウワ・アル・ジャウウィーヤ)はまだAマッチ5試合しか出場経験がない。今回新たに招集されたGKモハメド・サリフ(27、アル・クウワ・アル・ジャウウィーヤ)とGKアフメド・バシル(25、アル・ショルタ)に至っては、一度もAマッチに出場したことがない。

全体的に守備ラインを押し下げて韓国を相手にする可能性が高いイラクとしては、GKの主力不在は致命的となる可能性がある。

逆に、韓国はこの状況を上手く活用しなければならない。「早い時間の先制ゴールが重要だ」と語るナム・テヒの言葉通り、序盤に確実な一発で機先を制することが重要とみられる。

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