【コラム】「借りは五輪で返す」約束を守った日本、いつ雪辱できるかわからない韓国

野球韓国代表は、2020東京五輪で6チーム中4位の成績で大会を終えた。ディフェンディングチャンピオンの地位にふさわしくない結果だ。

3年後に開かれるパリ五輪では野球が正式種目に採択されなかったため、名誉挽回の機会がいつ与えられるかは未定の状態だ。

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野球韓国代表には最初から雑音が多かった。

選手選抜の過程から物議をかもし、選手が途中下車する状況まで議論を巻き起こした さらにKBOリーグ内から新型コロナウイルス感染症の陽性者を出した影響でリーグが中断されると、野球界に対する批判の声が高まった。

世論の声は代表選手たちにもそのまま伝わった。代表招集後の練習も沈滞した雰囲気で進められた。カン・ミンホ、オ・スンファンらベテラン選手もチームの雰囲気を伝え、後輩たちに闘志を燃やそうと呼びかけたが、 必勝の覚悟を固める出陣式もやや盛り上がらなかった。

一方、ライバルの日本は最精鋭メンバーで代表チームを構成し、順調に大会を準備した。

13年ぶりに五輪で野球が採択されたのも、日本が開催地指定種目の恩恵を国際オリンピック委員会(IOC)に申請したからだ。自国で行われるだけに、優勝への熱望も強烈だった。

日本野球は世界的なレベルにあると評価されているが、1992年バルセロナ五輪で野球が正式種目に採択されて以来、一度も金メダルを獲得したことがない。

日本は五輪のたびに、韓国に足を引っ張られてきた。 2008年北京五輪の時も韓国に敗れて決勝進出に失敗した。このときの準決勝で韓国は8回にイ・スンヨプの2ラン本塁打で逆転に成功し、日本を制した。

稲葉監督

この試合で右翼手を務めた稲葉篤紀は13年後、監督として東京五輪に出場した。手痛い敗北を忘れなかった稲葉監督は「五輪の借りは五輪で返す」とし、韓国を必ず下すという意思を明らかにしていた。

そして稲葉監督は準決勝で韓国を5-2で下し、決勝戦ではアメリカを2-0で撃破。今大会5戦全勝で金メダルを獲得した。

韓国は日本に衝撃的な敗北を喫した後、ドミニカ共和国との銅メダル決定戦でも敗れ、「ノーメダル」に終わった。

KBOリーグの最高の選手たちで構成されていたが、世界の舞台ではまともに力を発揮できなかった。ライバルの日本が金メダルを取る姿をただ見ているしかなかった。

キム・ギョンムン監督は銅メダル決定戦の敗北後、「毎年国際大会が開かれるので、今回の五輪をきっかけに代表チームがさらに強くなる準備をしなければならない」と話した。

監督の言葉通り、2022年第19回杭州アジア大会を皮切りに、今後はWBC、プレミア12など国際大会が開かれる予定だ。

オリンピックで野球がいつ開かれるかはわからない。2024年パリ五輪では野球が正式種目から除外された。理由は欧州で人気が落ちるためだ。

ただ、2028年ロサンゼルス五輪では復活の可能性もある。アメリカが野球の世界化を叫んでおり、日本と同様に開催地指定種目に選ぶこともできる。

しかし、まだ決まっていない上、たとえロサンゼルス五輪で野球が復活したとしても、7年という歳月を待たなければならない。韓国が五輪で雪辱する機会は、とても遠い未来にある。

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