イ・ガンインは、ボリビアより強いコロンビア戦に出場するだろうか。
サッカー韓国代表ベント監督は、3月のAマッチ2連戦に向けて、イ・ガンインとペク・スンホというラ・リーガデビューを果たした若手選手を招集した。しかしベント監督は冷静だった。
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去る3月22日のボリビア戦(1-0で韓国が勝利)ではペク・スンホを出場エントリーから外し、イ・ガンインは試合終了までベンチに温存した。親善試合は6人まで交代可能だが、ベント監督は「これ以上の変化を与える必要性を感じなかった」という言葉とともに、交代カードを4枚だけ切った。
ボリビア戦でイ・ガンインとペク・スンホの出場が期待された理由は、同国がFIFAランキング60位で、韓国(38位)よりも低いためであった。相対的に容易な相手だけに、若手選手の投入もあり得るという予想があった。しかし2人は、ボリビア戦に出場できなかった。
FIFAランキング12位のコロンビアとの試合で、彼らが出場する可能性が減ったことは事実だろう。強いチームを相手に新鋭を起用する指導者は、ほとんどいない。ただいくつかの変数はあり、イ・ガンインとペク・スンホがコロンビア戦でも“観戦者”に留まるかどうかは、もう少し見守らなければならない。
まず、チ・ドンウォンが左ひざの負傷で、コロンビア戦を前に出国した。キム・スンギュとキム・ミンジェなどの他の主力選手たちも、さまざまな理由でコンディションに苦しんでいる。したがって23人のエントリーに入ることは可能といえる。
特にイ・ガンインの場合、3月24日のトレーニング中にベント監督から3~4分間の1対1の指導を受けており、その背景に注目が集まっている。
ベント監督は3月25日、2人の出場についての質問に「負傷選手が発生したとしても先発は変わらない。コロンビア戦がどのように進むかによって、選手たちの出場時間を定めるつもりだ。今は交替選手について、特に決めたことはない」と回答した。
韓国はボリビア戦で、4-1-3-2のフォーメーションを使った。ベント監督が昨年9月に就任してから、初めてとなる攻撃的な布陣だった。韓国代表が1月のアジアカップで8強敗退を経験しながら、決定力不足を指摘されたベント監督は、ボリビア戦でソン・フンミンとチ・ドンウォンをツートップで起用し、一定の評価を受けた。
もちろん、ボリビアの戦力が低かったこともあるが、ツートップに加えてクォン・チャンフン、ファン・インボム、ナ・サンホ、そして後半から出場したイ・スンウ、ファン・ウィジョ、イ・チョンヨンまで、2列目が加わって繰り広げる攻撃は「1得点」という結果にもかかわらず、ファンの目を引いた。特に右サイドのMFとして出場したクォン・チャンフンは、フリーロールプレーヤーとして自由に動きながら、中央とサイドを支配した。
だからといって韓国がコロンビア戦でも、攻撃的な4-1-3-2を用いるかはわからない。コロンビアはボリビアとは異なり、攻撃も守備もしっかりとしている。さらに強力なカウンターも兼ね備えている。それらを踏まえると、2人の守備的MFを置く、これまで通りの4-2-3-1がより安定的といえるかもしれない。
いずれにしても、3月26日のコロンビア戦では、イ・ガンインやペク・スンホの出場があるか、また韓国のフォーメーションがどうなるかに注目したいところだ。
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