韓国は現行の32カ国体制でも、1986年メキシコW杯から9大会連続でワールドカップに出場している。出場枠が2倍近く増加すると、韓国としてはアジア予選に大きな意味がなくなる。
にもかかわらずワールドカップまでの大部分のAマッチデーは、地域予選で埋まることになる。韓国は重要度が落ちて回数が増えるアジア予選に、多くのAマッチデーを消耗することになる。日本も同じだろう。
さらにワールドカップ本大会までも、味気なくなる可能性がある。
FIFAは出場国が拡大した場合、グループリーグを3カ国ずつ16組で編成し、グループ1位のチームを決勝トーナメントに進出させる方式を採用するものと見られる。1つのグループが3カ国で編成されると、1チーム当り2試合でグループリーグを終えることになる。
そうなると48カ国のうち、グループリーグで敗退した32カ国は、本大会をたった2試合で終えることになる。4年に一度の大会ということを踏まえると、なんとも虚しい結末だ。
FIFAは今回の会議を通じて、事実上48カ国への拡大を決める計画だ。評議会で決議された内容は、6月の総会で決定する手順となっている。