新型コロナウイルス感染拡大の恐怖から抜け出せない日本が四面楚歌の状況に置かれている。
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アメリカの陸上チームが日本での事前合宿を中止したのに続き、男子ゴルフ元世界ランキング1位のリー・ウェストウッド(48)が東京五輪不参加を宣言した。
ウェストウッドは5月19日(日本時間)に行ったインタビューで、「WGCフェデックス・セントジュードインビテーショナル直前に日本に行くことは良い考えではない」とし、今夏の日本行きを事実上拒否する意思を明らかにした。
去る2010年に世界ランキング1位に輝き、昨年にはヨーロピアンツアー年間最優秀選手にも選ばれたウェストウッドの不参加表明は、ほかの選手にも影響を及ぼす可能性が高い。現世界1位のダスティン・ジョンソン(36)や同38位のアダム・スコット(40)らも、すでに東京五輪に参加しない意思を伝えている。
ウェストウッドはヨーロピアンツアーで通算25勝を獲得。メジャー大会での優勝はないが、2010年と2016年の「マスターズ」、2010年の「全英オープン」で準優勝した経験がある。彼は「オリンピック前後で出場しなければならない大会が多い。8週間で7大会を戦うことは容易ではない」と説明した。
実際、7月の東京五輪前に欧州で開かれる「ASIスコットランドオープン」と「全英オープン」に連続出場予定で、8月上旬にアメリカ開催の「WGCフェデックス・セントジュードインビテーショナル」に出場した後、9月上旬まで米国男子ツアーのプレーオフにも参戦する。
もちろん、そもそもウェストウッドが自力で東京五輪出場権を確保できない可能性もある。
オリンピックにおける男子ゴルフ競技では、6月末の世界ランキングを基準に国別上位2人が出場できるが、現時点のイギリス勢では9位のティレル・ハットン(29)と17位のマシュー・フィッツパトリック(26)が有力で、次いで20位のポール・ケーシー(43)、21位のウェストウッドという順になっている。
ウェストウッドは「私がオリンピック出場資格を得られるかもしれないが、7月の欧州と8月のアメリカでの日程の間に休息は必要だ」とし、オリンピック出場資格獲得の有無とは関係なく、日本には行かない旨を明らかにした。
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