韓国女子ツアーの2021シーズン第5戦「2021 NH投資証券レディースチャンピオンシップ」(賞金総額7億ウォン=約7000万円)が、5月14日から16日まで京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)市の水原(スウォン)CCで行われる。
今年で13回目の開催を迎える今大会は、過去12年間で多くのスター選手を輩出してきた。
2008年の初代大会を制したのは現在日本で活躍中の申ジエ(33)。以降はキム・セヨン(28)やユ・ソヨン(30)ら世界ランキング上位勢や、その美しさから“フィールドの妖精”と呼ばれたキム・ジャヨン2(30)などがトロフィーを掲げた。
2019年の前回大会で優勝したのは、韓国女子ツアーで年間MVPに相当する「大賞」を3年連続(2018~2020)で受賞したチェ・ヘジン(21)だ。なお、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で大会は開かれなかった。
2年ぶりに開催される今大会には韓国女子ツアーを代表する選手が一挙出場し、熾烈な優勝争いを繰り広げる。
最注目選手はなんと言ってもディフェンディングチャンピオンのチェ・ヘジン。今シーズンは第3戦でまさかの予選脱落を喫したが、それ以外の大会では着実にTOP10前後に入る安定した成績を残している。
「昨年大会が開かれなかったことは残念だが、今年はタイトル防衛に成功したい」と“優勝宣言”したチェ・ヘジンは、「最近はパットこそ悪くなかったものの、コンディションやショット感覚があまり良くなかった。少しずつ調子は上がっている。今大会ではミスを減らし、最大限打数を失わない戦略でプレーするつもりだ」と意気込んだ。
先週行われた第4戦「第7回キョチョンハニー・レディースオープン」でプロ11年目にして悲願の初優勝を果たしたクァク・ボミ(28)は、虎視眈々と2大会連続優勝を狙う。
クァク・ボミは「今シーズンの目標だった“1勝”を達成できて本当に嬉しかった。残りの大会は楽しみつつ落ち着いた心でプレーしたい」としつつも、「毎大会で予選突破を目指しているが、最近はショット感覚も良くコンディションも上向き。今大会ではTOP10入りを狙ってみたい」と大胆な決意も明かした。
現在まで賞金ランキングと大賞ポイントで首位を走るパク・ヒョンギョン(21)も強力な優勝候補だ。
彼女は今シーズン初メジャーの第2戦「CreaS F&C 第43回KLPGAチャンピオンシップ」で優勝し、同大会で韓国女子ツアー史上39年ぶりに2年連続タイトル防衛に成功している。
また、今シーズンは開幕戦を除き3大会すべてでTOP10入りするなど、自身初優勝を果たした昨シーズンよりさらに安定したパフォーマンスを続けている。
ただ、本人は「これまでも順位関係なく内容面で残念な部分はあった」とし、「大会のたびに課題を解決しようと努力している。地道さを引き続き維持するため、おごらずに頑張りたい。後半戦まで安定した姿を見せることが目標だ」と謙虚に語った。
今大会では “記録製造機”ことジャン・ハナ(29)が負傷から回復し、2大会ぶりにグリーンに復帰する。
ジャン・ハナには韓国女子ツアーにおける生涯獲得賞金の更新に期待がかかる。現在まで49億1891万46ウォン(約4億9190万円)を積み上げている彼女は、今大会で優勝賞金1億2600万ウォン(約1260万円)を獲得できれば、史上初の累計獲得賞金50億ウォン(約5億円)突破の快挙を達成する。
また、優れた美貌と圧巻のスタイルでゴルフファンの視線を集めるユ・ヒョンジュが、推薦選手として出場することも、今大会の注目すべきポイントの1つだろう。
今シーズンは主にドリームツアー(2部)で活動するユ・ヒョンジュは、4月中旬に行われた第2戦「ネクセン・セントナインマスターズ2021」で同じく推薦選手として出場。しかし、第1ラウンド途中で首の痛みを訴え、初日目にして大会を棄権していた。それだけに、今大会ではひとまず全ラウンドを回り切ることに期待したいところだ。
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