Y.S.C.C.横浜が天皇杯出場、「本当に小さな差」であったとシュタルフ悠紀監督

2021年05月09日 サッカー #玉昌浩

5月9日、天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会神奈川県代表決定戦を兼ねた第26回神奈川県サッカー選手権大会決勝がニッパツ三ッ沢球技場にて行われた。

桐蔭横浜大学とY.S.C.C.横浜の決勝戦はスコアレスで延長戦へ。延長前半に試合が動く。Y.S.C.C.横浜はスローインから神田夢実がゴールを奪い先制。さらに、一宮憲太が追加点を挙げ、試合はY.S.C.C.横浜が2-0で勝利を収め、天皇杯出場を決めた。

試合後、Y.S.C.C.横浜のシュタルフ悠紀監督は「異文化の中で育った私にとっては、大学サッカーがこれほど強いというのは、新しい感覚だった。今回もやっぱり大学生は強いという印象を受けた」とし、その理由を説明した。

まず、「ドイツのカップ戦と比べると、カテゴリー的に下になるチームというのは、大きなフィジカル面でのハンデを抱えていて、そこで大きな差があらわれるが、日本の大学生はむしろJリーガー顔負けのフィットネスレベルで試合に臨んでくるので、フィットネスレベルでの差を出せないというのが、日本の大学サッカーの強みだと思っている」と述べた。

それだけではなく、「これは日本全国すべてのカテゴリーにおいて言えることだと思うが、全体的な技術レベルが高いので、技術レベルでもなかなか差を生み出すことが難しい」と付け加えた。

「どういうところで差を生み出すのか」と自問したシュタルフ悠紀監督は、「チームの完成度、チームの連携、距離感や守備のはめ方。そういう戦術的な細部。あとは最終的に個の力の部分だと思う」と明かした。

そして「今日は本当に多少ではあるが、ボールを保持することに関しては、我々の方が良い位置を取ることができた。守備に関しても、我々の方が多少連動して奪いにいくことによって、ロングボールをたくさん誘い出したし、それを回収できた。最後は我々の方が多少良い個で、シュートをゴールネットに突き刺すことができた」とし、「そういったところの本当に小さな差」が勝ちにつながったと試合を振り返った。

(文=玉 昌浩)

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