4月29日から行われているKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアー今シーズン初のメジャー大会「CreaS F&C 第43回KLPGAチャンピオンシップ」(賞金総額10億ウォン=約1億円)。
132人が出場する今大会。韓国女子ゴルフ界きっての“飛ばし屋”とされるキム・ジヨン2が好調だ。初日、2日目と首位をキープしているのだ。
通算2勝のキム・ジヨン2は4月30日、全羅南道霊岩郡(チョルラナムド·ヨンアムグン)のサウスリングス霊岩カイルフィリップスコース(パー72)で行われた大会第2ラウンドで、6バーディーを記録。合計13アンダーで首位を守った。 前日、コースレコード(63打)をマークしたキム・ジヨン2は、2位のプロ3年目キム・ウジョン(133打)と2打差をつけている。
キム・ジヨン2はこの日、6番、8番、15番ホールで280ヤードを超えるティーショットを飛ばした。キム・ジヨン2はプロデビューした2016年を除いては長打順位で2位以下に落ちたことがないほど、KLPGAを代表する“飛ばし屋”として知られている。
それにしてもキム・ジヨン2のように名前のあとに「2」という数字が付くのは、日本ではなかなかないことだろう。ただ、名前のあとに数字がつくのは韓国に同姓同名の名が多いことと関係している。
漢字名もあるものの、ハングル表記が一般的な韓国では同姓同名が実に多い。そうした同姓同名ゆえの混乱を避け、記録上の重複などを避けるために、KLPGAでは入会年数順に番号を振り当てているのだ。
例えば “フィールドの妖精”と呼ばれるキム・ジャヨンは、同姓同名選手が3人いることから「キム・ジャヨン2」で登録されているし、現在はアメリカ女子ツアーで活躍中のイ・ジョンウンも、KLPGAでは同姓同名の選手が登録前に5人もいたため、登録名は「イ・ジョンウン6」となった。
キム・ジヨン2はそのイ・ジョンウン6と同じ1996年生まれで、アマチュア時代の2014年には韓国代表として活躍したあと、2015年5月にKLPGAに入会した。
同姓同名では2番目(ちなみにキム・ジヨン3までいる)ということで「キム・ジヨン2」で登録されているわけだが、その登録名通り、準優勝の通算回数も10回近くを数えることから「準優勝専門家」「万年二番手」とも言われてきた。
昨年は「BCカード・ハンギョン・レディースカップ2020」で、3年1ヵ月ぶり2度目の優勝を達成。このまま首位を守り続ければ、自身初のメジャー制覇も見えてくる。
なお、一昨年の覇者で昨季KLPGAの年間最優秀選手だったチェ·ヘジンは同日は予選落ち。チェ·ヘジンが予選落ちしたのは約3年ぶりのことだ。
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