4月24~25日、「JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦」第3節が行われた。
4月24日に行われた専修大学と立教大学の試合は、前半40分に桐蒼太の右サイドからのクロスを室野雄飛が頭で合わせて立教大学が先制するも、後半アディショナルタイム2分に遠藤光のロングボールから福田竜之介がゴールを奪って専修大学が同点に追いつき、1-1の引き分けに終わった。
試合後、専修大学・源平貴久監督は、「ここのところずっと苦しい試合が続いているので、最後に負けから引き分けに持ち込めたのは良かった」と試合を振り返った。また、「2節目より今節のほうがサッカーの整理ができていた。選手個人が持っているそれぞれの基準にあいまいなところがあるので、それを合わせていくところが大事だと思う」と課題を挙げた。
一方の立教大学・池上礼一監督は「選手もやり切ることはやってくれたので、最後の最後で勝ちを持ってこれなかったところが非常に悔しい」とコメントした。
4月25日には、早稲田大学と慶應義塾大学の試合が行われた。試合は前半2分に、西田翔央が相手ディフェンスの裏に蹴り込んだボールで抜け出した加藤拓己が決めたゴールが決勝点となり、1-0で早稲田大学が勝利を収めた。
試合後、早稲田大学・外池大亮監督は、ゴールを生んだ序盤について「まず立ち上がりはしっかり相手陣地で、自分たちがきれいにやるなどではなく、相手のゴールに向かうこと。それを最初の10分、15分は示そうということだった。そういう姿勢が生み出した得点だった」と評価した。
また、開幕から3試合連続無失点の要因について、「ゼロで抑えられるだけの一つひとつの局面のプレー、例えばシュートブロックやカバーリングなど、そういうところをかなり愚直に90分通してやっている。この事実は間違いなくチームをいい方に持って行っている。それができているということは本当に大きな成長」とした。
特に一般受験で早稲田大学に入って4年目にして初めてAチームに上がり、開幕からゴールマウスを守り続けている公文翔について、「本当に未知の世界でやっていると思う。それをこうやって続けて一つひとつ、一日一日を積み上げるなかでそういう結果を獲得できているということが、みんなにとってもすごく大きな励みになっている」と話した。
さらに、「守備というのはリスク管理であり、どういうものを予見できるか、それに対してどう想像していけるかというものであり、自分からアクティブというよりは、人をどれだけおもんぱかれるか。今日の試合前も“empathy”という話をした」と続けた。
そして「今の我々で言うと、試合の分析をしている小林将也、主務の羽田拓矢、怪我で試合に出られていない副キャプテンの田部井悠、キャプテンの田中雄大など、そういう選手らが裏から試合出ている選手をしっかり励まして、“おもんぱかる力”をすごく養っている。その力がチームを支えている。それが守備みたいなものだと思う。そういうつながりを非常に感じる。今の4年生が作り上げているチーム像はそこにある」と説明した。
第3節の結果は以下の通り。
【1部リーグ】
明治大学 2-1 筑波大学
法政大学 1-0 立正大学
駒澤大学 3-2 拓殖大学
早稲田大学 1-0 慶應義塾大学
桐蔭横浜大学 2-4 流通経済大学
順天堂大学 1-2 国士舘大学
【2部リーグ】
専修大学 1-1 立教大学
東洋大学 3-0 東海大学
関東学院大学 1-2 日本大学
産業能率大学 1-1 神奈川大学
日本体育大学 1-2 東京学芸大学
中央大学 2-1 東京国際大学
(文=玉 昌浩)
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