「野球は投手ゲーム」という言葉が韓国にはある。それだけ投手の重要性を強調する言葉だが、特に安定感のある先発投手はチームの勝利に最も大きく関与するといっても過言ではない。
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そんな中、LGツインズは「防御率0.00」を記録中のアンドリュー・スアレス(28)、チョン・チャンホン(31)の2枚看板を前面に出し、今シーズンここまで首位タイを走っている。
今シーズン6人のローテーションを稼働しているLG先発陣の中で、スアレスとチョン・チャンホンの活躍が目立つ。
去る4月3日の開幕から約2週間が経過した時点で、防御率0.00を記録しているのは彼ら2人のみ。昨シーズン防御率1位(2.14)で今シーズンここまで防御率0.64のエリック・ヨキッシュ(31)より低い数値だ。
球団屈指の外国人選手と評価されるスアレスは、ここまで2試合に登板していずれも勝利当初になった。彼は6日のKTウィズ戦で1安打無失点、11日のSSGランダース戦では3安打無失点を記録。ただの無失点ではなく、奪三振数でも同部門1位の18個をマークしている。
先発復帰から2年目となるチョン・チャンホンの勢いも恐ろしい。彼は7日のKT戦で5回5被安打無失点を記録すると、14日のキウム・ヒーローズ戦では6回2安打無失点で初勝利を挙げた。
LGは直近の試合で中心打線がハマらず、惜しい気持ちを残していた。チーム打率は0.243と、10球団中7位の数字だった。それでも、ここまで9試合終えて6勝3敗とし、NCダイノスと並び1位タイにつけている。中心打線に代わりホン・チャンギ(27)やユ・ガンナム(28)が調子を上げ、国内先発投手の不振の中でスアレスとチョン・チャンホンが奮起している。
1994年の優勝を最後にトロフィーから遠ざかっているLGは今シーズン、27年ぶりに優勝できる戦力を備えたと評価されている。特に、他球団との獲得競争を制して迎え入れたスアレスとケイシー・ケリー(31)によるワンツーパンチのほか、昨シーズンにチーム最多本塁打(38本塁打)を放ったロベルト・ラモス(26)、FA(フリーエージェント)を控えたキム・ヒョンス(33)など、野手陣の組み合わせも高く評価されている。
万全の戦力に先発投手2人の活躍がマッチしたLGの未来は明るいと言って良い。
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