Kリーグで史上初の“ソウルダービー”が実現!創設7年目の2部クラブが“名門”FCソウルに挑戦

2021年04月14日 サッカー #Kリーグ

歴史的なソウルダービーを控え、ソウルイーランドFC(2部)のチョン・ジョンヨン監督が頭を悩ませている。

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チョン監督率いるソウルイーランドFCは本日(4月14日)、ソウルワールドカップ競技場でFCソウル(1部)とFAカップ3回戦を戦う。ソウルを本拠地とする両チームが初めて戦うダービーマッチだ。

Kリーグにホームタウンの概念が定着して以降、ソウルダービーが行われるのは今回が初めてだ。

1980~1990年代まで各チームにこれといったホームタウンはなく、都市を転々とするケースが多かった。このため、ソウルの東大門(トンデムン)競技場で試合が開催されることもあった。

FCソウルのキ・ソンヨン

しかし、ホームタウンの概念が定着した2000年代以降はソウルダービーが消えた。ソウルイーランドFCは2014年に創設されたが、この間ずっと2部にいたため、FCソウルとの対戦が実現することはなかった。

「待ちに待ったダービーで必ず勝利を…」

FAカップ3回戦最大の注目ゲームとして関心を集めるなか、チョン監督はラインナップの構成に苦心しているという。

ソウルイーランドは10日にKリーグ2第6節の忠南牙山(チュンナム・アサン)戦を戦ったばかりだ。この試合では相手の堅い守備を崩せず0-1で敗れたが、今回はさらに一枚上手のFCソウルを迎えなければならない。戦力面でも劣勢にあるため、負担はさらに大きい。

大方の予想ではFCソウルの勝利を挙げる声が多いが、チョン監督は1部相手にも引けを取らない競争力を見せたい考えだ。多くの人が注目する試合で、虚しく負けたくない覚悟を持っている。

チョン監督は「長い間待ってくださっただけに最善を尽くして準備を行い、試合に臨む。待ちに待ったダービーの祭り、挑戦して必ず勝利します」と意気込んだ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ソウルイーランドFC

ただ、気持ちとしてはベストメンバーを送り出したいものの、現実を考えるとFCソウル戦に全力を尽くすのは容易ではない。ソウルイーランドFCはカップ戦終了後、17日にKリーグ2第7節の大田(テジョン)ハナシチズン戦をアウェーで控えている。

ここまで大田が勝ち点12で首位に立ち、ソウルイーランドFCは勝ち点1差で2位につける。優勝争いにかかわる重要な直接対決なだけに、実際のところソウルダービーよりも比重が大きい。

しかも、主力の中には軽傷を抱えている選手も多いため、無理にFAカップに出場させられない雰囲気だ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)チョン・ジョンヨン監督

チョン監督もこうした悩みの中、適切なローテーションを通じて先発メンバーを組む計画だ。チョン監督は「いくつかの方案についてコーチングスタッフと話し合っている。コンディションの良い選手たちで先発を構成するつもりだ。選手の状態を綿密に観察して決める」と述べた。

FAカップ3回戦ではソウルダービー以外にも、1部チームと2部チームによる対戦が多く繰り広げられる。

金泉尚武(キムチョン・サンム)対済州(チェジュ)ユナイテッド、大田ハナシチズン対水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングス、城南(ソンナム)FC対釜山(プサン)アイパーク、水原FC対全南(チョンナム)ドラゴンズ、仁川(インチョン)ユナイテッド対FC安養(アニャン)が激突する。

ここ数年でKリーグ1・2部の戦力さは大きく縮まっているだけに、どんな異変があってもおかしくない。

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