関東大学サッカーリーグ、早稲田大学が開幕2連勝。「“熱く分厚く”を体現した」と外池大亮監督

2021年04月11日 サッカー #玉昌浩

4月10~11日、「JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦」第2節が行われた。

4月10日に行われた早稲田大学と筑波大学の試合は、後半から出場した西堂久俊が後半15分に、丹羽匠がスライディングで相手ボールをカットしたこぼれ球を左サイドで拾って縦にドリブルで運び、そのまま左足を振り抜いてゴールを奪った。これが決勝点となり、1-0で早稲田大学が勝利を収めた。

試合後、早稲田大学・外池大亮監督は「僕自身、筑波との試合は前期の山場だと思っていた。プレシーズン期に去年の4年生が積み上げたものに対する、自分たちの至らなさに気が付いて、いろいろな試行錯誤をしたなかで開幕を迎え、そういういい部分が開幕戦にしっかり出た。その真価が問われる第2戦だった」とし、「筑波というとてもいい相手に対して自分たちがこの1週間やってきた積み上げの部分がかなりできて、ゲーム自体の内容も大きく改善されていた。本当にたくましくなったと思う」と語った。

決勝点を挙げた西堂久俊については、「試合の前日から、この試合は切り札で行く」と伝え、「筑波相手にしっかり守備から入る前半を作って、圧倒していく。しっかりランニングを入れて、相手を難しくさせた状態のなかで、彼が出てきてというところは、ゲームプランで準備していた」とし、右も左もできる良さを持つ彼を左で起用したところ、「自分の仕事をしっかり果たしてくれた」と評価した。

また、天皇杯予選で敗退するなど、うまくいかなかったプレシーズン期からチームを立て直し、開幕2連勝した要因について、「4年生が腹を割って自分たちの課題や弱さにしっかり向き合い、いろいろな場面でそういうアクションを作れていること。分析をやっている小林将也、主務の羽田拓矢、トレーナーでありながら新人監督をやっている浦田幹など、特にそういうメンバーたちがキャプテン、副キャプテン以上の働きをしてくれている。それが後輩やチーム全体の空気感を生み出している」と説明した。

さらに、「今日のテーマであった“熱く分厚く”をしっかり全体で表現できたと思うし、すごく早稲田らしい形になってきた」とし、「筑波さんは、うまかったりスマートだったりする。我々はそこでは勝てない。“熱さ”だったり、一人ではなくみんなで“分厚く”つながって、積み重なって戦うことをピッチ上だけではなく、応援やベンチも含めてやっていくことが、今日勝つために必要なテーマであると言ってきた。それが本当に体現された」と話した。

一方、筑波大学・小井土正亮監督は、西堂久俊について「スペシャルな選手」とし、「交代選手に西堂がいる早稲田と、交代選手に点を取れる選手がいない筑波」で、その差が出たとし、「わかっていても止められない選手で、率直に彼のすばらしさを褒めるしかない」と称えた。

4月11日には、立正大学と国士舘大学の試合が行われた。試合は前半21分に、立正大学が右サイドで相手の背後を突き、連動した動きからの冬至直人のシュートを、相手がクリアできずにゴールに入り、1-0で立正大学がリードし前半を折り返す。後半38分に立正大学・孫大河がPKで追加点を挙げ、後半44分には国士舘大学・有田稜がPKを決め、試合は2-1で立正大学が勝利を収めた。

試合後、立正大学・杉田守監督は、国士舘大学について、「一人ひとりがパワフルで、前線にテクニカルな選手がいて、すごく戦いにくい相手」と分析していたが、「最後まで集中力を切らさずに、みんなが声を出し合って、体を張って守備をしたところが勝因だった」と試合を総括した。

第2節の結果は以下の通り。

【1部リーグ】
桐蔭横浜大学 3-4 駒澤大学
早稲田大学 1-0 筑波大学
順天堂大学 0-0 慶應義塾大学
法政大学 0-0 流通経済大学
立正大学 2-1 国士舘大学
明治大学 2-1 拓殖大学

【2部リーグ】
専修大学 0-2 東京学芸大学
中央大学 3-1 立教大学
関東学院大学 0-1 東京国際大学
東洋大学 0-0 日本体育大学
産業能率大学 1-4 東海大学
神奈川大学 1-0 日本大学

(文=玉 昌浩)

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