韓国女子ツアー開幕戦「ロッテレンタカー女子オープン」、優勝候補や注目ルーキーを一挙紹介!

2021年04月07日 ゴルフ #韓国女子ツアー

史上最大規模の賞金総額(287億ウォン=約28億7000万円)で行われる2021シーズンの韓国女子ツアーがいよいよ幕を開ける。

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来る4月8日から11日までの4日間にかけて、2021シーズン開幕戦「ロッテレンタカー女子オープン」が済州島(チェジュド)西帰浦(ソグィポ)市のロッテスカイヒルCC(6370ヤード、パー72)で行われる。

今年初めの日程発表時は賞金総額が280億ウォン(日本円=約28億円)とされていたが、「デユウィニアMBN女子オープン」(8月13~15日)や「ネクセン・セントナインマスターズ2021」(4月22~25日)などで賞金額が増えたことで、総額も7億ウォン増額。これにより、現時点での賞金規模が287億ウォンとなった。

前回大会王者「とても緊張している」

歴代最大の賞金規模でスタートする2021シーズンの韓国女子ツアーだが、開幕戦となる「ロッテレンタカー女子オープン」は昨シーズン、新型コロナウイルス感染症の影響で大会が中止に。今回が2年ぶりの開催となる。

シーズン開幕戦は選手にとって冬季トレーニングの成果をテストできる機会であり、序盤の流れをつかむための重要な大会だ。初戦というプレッシャーと会場に吹き荒れる強風を乗り切り、見事トロフィーを手にできる主人公の行方に関心が集まっている。

今年で13回目となる「ロッテレンタカー女子オープン」では未だタイトル防衛に成功した選手はおらず、最多勝記録もない。今回もまた新顔が大会を制するのか、はたまた初のタイトル防衛がなされるのかも観戦のポイントだ。

今大会のディフェンディングチャンピオンであるチョ・アヨン(20)は、自身初となるタイトル防衛に挑む。チョ・アヨンは2019シーズンの同大会で優勝したことで“スーパールーキー”としての存在感を示すと、以降さらにもう1勝を追加し、新人王にも選ばれていた。

チョ・アヨンは「ディフェンディングチャンピオンとして大会に出場するのが初めてなので、とても緊張している。優勝を目標に試合に臨む」とし、「昨シーズンは一番自信のあったアイアンショットが上手く行かず、成績も良くなかった。(冬季トレーニングでは)アイアンショットを中心に練習を一生懸命行ったので、良い結果を期待してもいいと思う」と意気込んだ。

(写真提供=KLPGA)チョ・アヨン

年間MVPに相当する大賞を2018シーズンから3年連続で受賞しているチェ・ヘジン(21)も、強力な優勝候補だ。

彼女は「昨シーズンは安定した成績こそ残したが残念な部分もあった。休みの間はショートゲームの準備をたくさんしたし、体力トレーニングにも熱心に取り組んだ。今大会はコースに慣れているからか試合のときに気が楽だ。負担を捨てて最善を尽くせば、良い成績に期待できるだろう」と述べた。

(写真提供=KLPGA)チェ・ヘジン

2019年5月のプロ転向直後に「済州三多水マスターズ」で初勝利を挙げ、翌2020シーズンにはタイトル防衛にも成功するなど、済州島開催の大会で特に強さを見せるユ・ヘラン(19)も優勝を狙っている。

ユ・ヘランは「今シーズンは大会が多く、体力的な部分が重要になると感じたので、体力トレーニングに力を入れた。3月にはコースを回りながら実戦感覚も身につけた」とし、「優勝した大会がすべて済州島開催だったからか、今回も自信がある。コンディションさえ良ければ良い結果を挙げられそうだ」と力強く語った。

(写真提供=KLPGA)ユ・ヘラン

実力あるルーキーも優勝狙う

今シーズンはそうそうたるルーキーがゴルフファンの視線を集めている。

今大会に出場する24人(推薦選手除く)の新人選手の中でも、ドリームツアー(2部)3勝とともに累計獲得賞金1億ウォンを突破して賞金王まで獲得したキム・ジェヒ(20)は、早くも“スーパールーキー”誕生を予告して注目を浴びている。

キム・ジェヒは「1月は筋力や体力トレーニングに集中し、2月はラウンドを多くこなしながら足りない部分をチェックした」とし、「今シーズンの目標は“新人王受賞”だ。目標を達成するため、正規ツアーデビュー戦となる今大会で良い成績を出したい」と抱負を語った。

(写真提供=KLPGA)キム・ジェヒ

そのほか、パク・ソンヒョン(27)やキム・アリム(25)の系譜を継ぐ長打者として注目されるパク・ボギョム(22)、超高速で正規ツアー入りを果たしたチョン・セビン(19)、ジャンプツアー(3部)3連勝の記録で名を知らせたホン・ジョンミン(19)をはじめ、ジョン・ジユ(25)やチョン・ジミン2(25)、イ・セヒ(23)、キム・ヒジュン(20)、オ・チェユ(21)ら実力派の新人が一挙出場。新人王争いの前哨戦を繰り広げる。

また、6年ぶりに復帰したベテランのペ・ギョンウン(35)や“地獄のレース”と呼ばれるシード順位戦でトップに輝いたユ・スヨン(27)のほか、昨シーズン活躍したジャン・ハナ(29)やパク・ミンジ(22)、パク・ヒョンギョン(21)、イム・ヒジョン(20)、イ・ソヨン(23)、イ・ソミ(22)、イ・ダヨン(23)ら強力な優勝候補も、虎視眈々とトロフィーを狙っている。

今大会の試合会場で最もバーディ率が高い選手は…

試合会場となるロッテスカイヒルCCは、2005シーズンから韓国女子ツアーの大会を開催している。毎年1~2大会が開かれ、2011シーズンには3大会行われたこともあった。これまで開催された29大会のうち、26大会が今大会の舞台となるスカイ・オーシャンコースで行われた。

今大会の参加選手中、スカイ・オーシャンコースでバーディ率(1ラウンド平均バーディ数)が最も高い選手はイ・ソミと集計された。

(写真提供=KLPGA)イ・ソミ

イ・ソミはこれまで11ラウンドに参加して46個のバーディを記録し、1ラウンド平均4.18個のバーディを挙げた。また、イ・ダヨンは17ラウンドで71個のバーディを奪い、1ラウンド平均4.17個のバーディを記録した。

そのほか、ヒョン・セリン(20)が4.16個、ディフェンディングチャンピオンのチョ・アヨンが4.15個を記録。キム・ミンソン5(26)が3.88個、キム・ジヨン2(25)が3.87個、ジャン・ハナが3.86個、ユ・ヘランが3.85個と続いた。

今シーズンの「ロッテレンタカー女子オープン」では、どの選手が多くバーディを奪い、トロフィーを手にすることになるのだろうか。熾烈な優勝争いに注目してみたい。

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