3試合27失点…カージナルスの復調はキム・グァンヒョンに左腕に委ねられた

米メジャーリーグ、セントルイス・カージナルスに所属するキム・グァンヒョンの復帰が迫っている。

カージナルスのマイク・シルト監督は4月6日(日本時間)、取材陣とのインタビューを通じてキム・グァンヒョンの試合日程を発表。キム・グァンヒョンは7日のシミュレーションゲームで5イニング以上を投げたあと、チームの公式戦遠征に同行するそうだ。

一方、チームは8日までマイアミ・マーリンズとのビジター戦を行ったあと、9日から15日の間にホームで6連戦を行う。キム・グァンヒョンに異常がなければ、このホームゲーム期間に登板する可能性が高い。シーズン開幕から約2週間遅れで今シーズン初登板を迎えることとなる。

2021年のキム・グァンヒョンは良いスタートを切れなかった。オープン戦3度目の登板を控えた3月14日、背中の痛みを感じて1カ月ほど休息を取っていた。14日以降は徐々にキャッチボール、シミュレーションピッチング、オープン戦登板など順調に調整を続けていた。

(写真=カージナルス公式Twitter)キム・グァンヒョン

開幕早々ボロボロのカージナルス投手陣

カージナルスファンだけでなく、球団にとってもキム・グァンヒョンの復帰は喜ばしいようだ。開幕カードの3試合が1勝2敗だったカージナルスは、敗れた試合のスコアが6-9、1-12と大量失点している。3試合合計では27失点しており、投手陣の復調が急務とされていた。

特に、先発陣が3試合で12イニングしか投げておらず、16失点もしている。先発1番手のジャック・フラハーティと2番手のアダム・ウェインライトは、いずれも6安打以上を許しており、大量失点するなどまったく振るわなかった。

キム・グァンヒョンの代わりとして登板したカルロス・マルティネスも、5回を投げて4被安打4失点で勝利投手になれなかった。よってキム・グァンヒョンの早期復帰が切望されていた。

キム・グァンヒョンにとっても今シーズンは大きな意味を持つ。メジャーデビューイヤーとなった2020年は、新型コロナの影響で開幕日程も不透明になり、試合数も短縮されるなどイレギュラーな事態が相次いだ。しかし、そういった難しい状況でも先発の座を射止め、監督やチームの期待に応えてきた。

開幕前からキム・グァンヒョンを先発投手だと明言した監督の信頼に応え、完全な先発投手として位置づけられるためには今季の成績がより重要だ。

【関連】キム・グァンヒョンの先発陣入りには時間が足りないと言われているワケ

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