米メジャーリーグ、テキサス・レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは、何を考えているのだろうか。レンジャーズの歩みははたして正しいのだろうか。テキサス・レンジャーズの2021シーズンの成績はア・リーグ最下位と言われている。
チームがリビルディングを宣言したため、ライバルたちとのチーム力とは程遠い戦力だ。 特に投手陣が不安極まりないとされており、今季は最悪の記録を叩き出す可能性も高いと囁かれている。
そのため、開幕ロースター入りを逃した韓国人投手ヤン・ヒョンジョン(33)のメジャー昇格も、そう遠くないという声も上がっているようだ。
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レンジャーズは開幕戦ロースター26人に、14人の投手を組み込んでいる。大部分のチームが投手13、野手13人の割合だが、レンジャーズは投手に比重を置いた形だ。
これは投手一人ひとりの技量が足りないため、質よりも量で埋めようという意図も感じられる。開幕2試合で乱打戦を繰り広げたカンザスシティ・ロイヤルズも、投手エントリーは13人だった。
戦力的に下位グループと目されているレンジャーズとロイヤルズは、開幕2試合で39点を記録した。1900年以後、歴代開幕2試合での39点は、MLBの歴史上3位に当たる。
ロイヤルズにとって最初の2試合での10得点以上は初めてのことだという。逆に言えば、レンジャーズ投手陣は開幕2試合で崩壊していたという意味にもなる。
レンジャーズは14-10、11-4で敗れており、2試合連続での二桁失点は、レンジャーズが唯一となっている。
レンジャーズは4月2日(日本時間)、開幕投手のカイル・ギブソンが、1回も持たず27球を投げて降板。 0.1イニング5被安打4失点だった。開幕戦の敗戦投手は、リリーフ登板したカイル・コーディに。
4日に先発したのは有原航平で、5回まで6被安打3失点でまずまずの結果を収めた。しかし、その後のリリーフ陣が3回7被安打8失点でゲームを維持させることができなかった。開幕わずか2試合で、レンジャーズ投手陣の懸念は見事に表面化することに。
レンジャーズは直近2年間、チームの防御率は5点台という芳しくない数字だった。2019年が5.06、2020年は5.02だったが、今季はこれより低くなる可能性は皆無だろう。
歴代で最悪の防御率は2001年の5.71だ。今季におけるレンジャーズの注目ポイントは、成績よりもチームの平均失点がいくつになるのか、だそうだ。
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