韓国Vリーグ女子部、GSカルテックスが史上初の“3冠”達成!主砲ルッツが36得点の活躍

GSカルテックス・ソウルKIXXが球団初の統合チャンピオンに輝くと同時に、Vリーグ女子部史上初の“3冠”を達成した。

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GSカルテックスは3月30日、仁川桂陽(インチョン・ケヤン)体育館で行われた興国生命(フングク・センミョン)ピンクスパイダーズとのVリーグ女子部チャンピオン決定戦第3戦で、セットカウント3-2(25-23、25-22、10-25、17-25、15-7)で勝利を収めた。

歓喜に沸くGSカルテックスの選手

第1~2戦のいずれも完封勝利していたGSカルテックスは、今回の第3戦で初めてセットを奪われたが、勝利を守り抜くことに成功した。

GSカルテックスはVリーグ開幕前に行われたKOVOカップで優勝し、Vリーグ正規リーグでも優勝した。そして今回、チャンピオン決定戦でも頂点に立ったことで、1シーズンに行われた3つの大会すべてで優勝する“3冠”を達成した。これはVリーグ女子部史上初めてのことだ。

頼れる“主砲”が得点量産

試合前、両チームの監督は第1セット序盤を勝負所と見た。

2連敗で崖っぷちに立たされていた興国生命のパク・ミヒ監督が「第1セットから猛攻に出なければならない。そうしてこそ、チャンスが来たときに追いつくことができる」と述べると、対するGSカルテックスのチャ・サンヒョン監督も「序盤をよく耐えなければならない」と警戒していた。

試合序盤はパク監督の期待通りに進んだ。興国生命は第1~2戦に比べ安定的なスタートを切り、セット中盤まで1~2点差をキープした。接戦の中、17-17の同点を作り、熾烈に競り合った。

そんな両者一歩も譲らない展開で威力を発揮したのが、GSカルテックスの“主砲”メレーター・ルッツ(26)だった。

メレーター・ルッツ(左)

GSカルテックスはピンチに追い込まれると、確実な得点源であるルッツに積極的にボールを集めた。継続してルッツにアタックをさせ、20-18とリードを奪った。興国生命は女子バレー韓国代表キャプテンのキム・ヨンギョン(33)が得点の責任を負って迫ったが、最後は24-23の状況でルッツがアタックを決め、セットを終えた。

第2セットも興国生命の善戦が続いた。GSカルテックスはルッツのアタックが序盤から振るわず、困難を強いられた。一方、興国生命はブルーナ・モライス(21)の得点で、8-13とリードを広げることに成功した。

それでも、GSカルテックスは粘り強い守備を取り戻し、攻撃でも威力を発揮してすぐに5得点を挙げ、13-13の同点に追いついた。

その後も激しい接戦が続き、21-21で勝負所を迎えた。GSカルテックスは相手のミスやカン・ソフィ(23)のサービスエースで差を話し、第2セットも奪取してみせた。

興国生命も巻き返し図るも…

第3セットでは興国生命の巻き返しが続いた。強力なサーブで相手のレシーブを苦しめ、セット中盤以降から徐々に差を広げた。16-14の2点差に迫ってからは確実に集中力を取り戻すと、キム・ヨンギョンの得点量産に次いで途中交代のイ・ハンビ(24)も攻撃を担った。一方、GSカルテックスは攻撃成功率ダウンや守備の乱れが目立った。

結局、21-15まで差を広げ勝機をつかんだ興国生命は、キム・ヨンギョンの得点で第3セットをモノにした。今シリーズ初のセット奪取だった。

興国生命ピンクスパイダーズ

興国生命の勢いは第4セットでも続いた。興国生命はセット中盤まで2~3点差のリードを維持し、試合を有利に進めた。キム・ヨンギョンやブルーナ、イ・ハンビらが順当に得点を重ねたことで、ついにGSカルテックスとセットカウントで同点に並んだ。

GSカルテックスは危機だった。チームの主力だったカン・ソフィが第4セット途中で足首を痛め、プレー続行が不可能となったのだ。そこに加えセットカウントも追いつかれたので、第5セットの戦いにも不安が生じた。

それでも、GSカルテックスは代わりに入ったユ・ソヨン(22)が自身の役割を果たすと、負傷から復帰もトップコンディションではなかったベテランセンターのハン・スジ(32)がバランスを保った。

結局、GSカルテックスは試合序盤から4-0とリードを奪い、流れを再び引き寄せた。それまで乱調だったイ・ソヨン(26)も復活し、最後までリードを守り切って試合を終えた。

この日、ルッツは浮沈のない活躍で36得点を記録し、勝利の立役者となった。試合後、チャンピオン決定戦のMVPにはルッツとイ・ソヨンが共同で選ばれた。

GSカルテックス

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