レンジャーズの開幕ロースター26人に入るため、ヤン・ヒョンジョン(33)のラストテストが行われる。
米メジャーリーグ、テキサス・レンジャーズと所属のヤン・ヒョンジョンは、3月30日(日本時間)にミルウォーキー・ブルワーズとのオープン戦に出場することが決まった。レンジャーズ投手のジョーダン・ライルズ、ジョン・キングに続く3番手としてマウンドに上がる予定だ。
この日の試合はヤン・ヒョンジョンにとって非常に重要な一戦だ。シーズン開幕を目前に控え、開幕リスト構築に苦心しているクリス・ウッドワード監督に確信を与えなければならない。
これまでオープン戦では4度登板。9.1回を投げて11被安打、4失点、防御率3.86を記録している。優秀な成績を収めたヤン・ヒョンジョンだが、初先発した25日のシンシナティ・レッズ戦では3.1イニングで5安打を許し、2失点したあとにマウンドを降りた。
試合前、「先発投手としてヤン・ヒョンジョンを評価する上で重要な試合」と強調していたウッドワード監督の言葉に応えることができなかった。
1回表、二死一塁の危機から相手打者を三振に仕留めるなど軽快なスタートを切ったが、2回に一死一二塁の状況で連続安打を許し2失点と急に崩れた。幸い、経験豊富なヤン・ヒョンジョンらしく、3回を三者凡退で処理しロースター入りの可能性を残した。
テキサス地元メディアも、ヤン・ヒョンジョンの動向に神経を尖らせている。ウッドワード監督はヤン・ヒョンジョンのロースター入りについて、「複数のイニングを投げられるリリーフ投手」と明言しており、様々な憶測が飛び交っている状況だ。
とあるメディアは「開幕前にロースター入りする25人は決まった状態だ。最後の26人目を推測すると、5人が思い浮かぶ。ハンター・ウッド、ルイス・オルティス、ヤン・ヒョンジョン、ホセ・アドリス・ガルシア、チャーリー・カルバーソンらだ。このうち1人だけがメジャーの舞台に立つことができる」とし、ヤン・ヒョンジョンを開幕ロースター26人候補の1人に挙げている。
韓国プロ野球界の“大投手”だったヤン・ヒョンジョンは、未来が保障された韓国での生活にピリオドを打ち、挑戦を選んだ。30代半ばという年齢や、最速140キロ前半の球速など、アメリカでは無理だという声も少なくなかったが、ヤン・ヒョンジョンは夢に向かって前進している。
メジャー入りに成功すれば、現在のマイナー契約から待遇も大幅に変わる。スプリングキャンプの招待券が含まれたマイナーリーグ契約を結んだ梁弦種がメジャー入りすることとなれば、年俸130万ドル(約1憶3000万円)、インセンティブ55万ドル(約5500万円)など、総額185万ドル(約1億8500万円)を手にすることになる。
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