手負いの“女帝”がチームのプレーオフ勝利に貢献!キム・ヨンギョン「チャンピオン決定戦が楽しみ」

負傷をものともしなかったキム・ヨンギョン(33)が、興国生命ピンクスパイダーズをチャンピオン決定戦に導いた。

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キム・ヨンギョンは3月24日、仁川桂陽(インチョン・ケヤン)体育館で行われたIBK企業銀行アルトスとのVリーグ女子部プレーオフ第3戦で、攻撃成功率59.45%の23得点をたたき出し、チームをセットカウント3-0(2512、25-14、25-18)の完勝に導いた。

キム・ヨンギョンの活躍で、興国生命はチャンピオン決定戦進出に成功した。

右親指にテーピングを巻いたキム・ヨンギョン

「すべての選手が感じる痛み」

キム・ヨンギョンは22日に行われた第2戦の終盤で右親指を負傷した。この日の第3戦も、負傷部位にテーピングを巻いて試合に臨んでいた。

試合後、インタビューに応じたキム・ヨンギョンは「すべての選手が感じている痛みだ。トレーナーがしっかりテーピングをしてくれた。大丈夫だった」と落ち着いた様子だった。

続けて「感動的だ。色んなことがあった。選手たちが勝ち抜いてチャンピオン決定戦に勝ち進むというのが、ともに試合に出る選手ながら感動的だった。最後まで諦めずに戦ってくれたすべての選手に感謝したい」と、チームメイトへの称賛を欠かさなかった。

また、「毎日1時間以上ミーティングをする。分析官も戦力分析をしてくれる。昨日は精神的な部分について話した。“みんなで頑張ろう”と伝えた」と勝利の原動力も説明した。

キム・ヨンギョンは14得点でチームの勝利に貢献したブルーナ・モライス(21)も称えた。

「ブルーナは試合前から強い意志を持っていた。これまでの試合とは違った」

「警告を受ける覚悟で(アンナ・)ラザレワと戦うと言っていた。それで、“喧嘩はせずにバレーを見せてくれ”と冗談交じりに伝えた。それだけ情熱的だったということだ」

「我々は挑戦者の立場」

キム・ヨンギョンは今シーズン終了後に興国生命との契約が終了する。海外再進出も噂されているだけに、今回の試合が国内ラストゲームになる可能性もあった。

キム・ヨンギョンは「(最後になるかもしれないと)少しは考えた。いずれにせよ負ければ試合はもうない。“今シーズンを締めくくる試合になるかもしれない”とも考えた」としつつも、「だが、そう考えるとむしろ負担を感じなかった。楽しみながら試合に臨んだ。雰囲気がとてもよく仕上がっていて気分が良い」と、リラックスして戦えたことも明かした。

勝利後、チームメイトと喜びを分かち合うキム・ヨンギョン(左)

興国生命は、26日からスタートするチャンピオン決定戦で正規リーグ王者のGSカルテックス・ソウルKIXXと対戦する。

キム・ヨンギョンは「ポストシーズンに入り、選手たちと話をしてスローガンを決めた。“最後まで行く”だ。プレッシャーはGSカルテックスの方があると思う。我々は挑戦者の立場だ。最後まで戦い抜く」とし、「これまではIBK企業銀行だけを見てきた。時間は多くない。GSカルテックスは1人の選手に依存するチームではない。そこをどう攻略するかがカギになりそうだ。守備も機動力も良い。その部分を切り崩さなければならない。しっかり研究して準備する」と意気込んだ。

キム・ヨンギョンは海外に挑戦する以前の12年前、チャンピオン決定戦の舞台に立った経験がある。彼女は「正直、覚えていない。あのときよりはプレッシャーが少ないように感じる。今日の試合で良い結果を残せたからこそ、チャンピオン決定戦が楽しみだ。今までになく良いパフォーマンスを見せられるかどうかが期待される」と伝えた。

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