「試合をしてよかったと思えるような…」、日本代表森保監督の前日記者会見【一問一答】

「コーチのコロナ感染による選手たちの動揺はない。ベストメンバーで戦う」

サッカー日本代表の森保一監督は3月24日、横浜日産スタジアムで行われる日韓戦を翌日に控え、オンライン記者会見を行った。

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森保監督は、「ライバルでありアジアをリードするパートナーとして良い試合をしたい、すべての方が“試合をしてよかった”と思えるような良い試合をしたい」と決意を述べた。

前日(23日)に新型コロナ感染が発覚した日本代表の齊藤俊秀コーチについては、「(選手たちに)動揺はない」とし、「生活する中で感染リスクをゼロにすることはできない。防疫対策に徹底的に取り組まなければならず、今回も日本サッカー協会が迅速に行動したため、濃厚接触者は発生しなかった」と話している。

森保一監督

以下、森保一監督との一問一答。

―直近2試合で韓国に敗れているが、過去の対戦と今回の対戦の比較は

「過去2試合との比較は、そのときの対戦によって招集条件なども違うので、一概に何が違うかは言えないと思う。それぞれ対戦に臨むときの条件の中でベストで戦っているのはお互い一緒。ベストを尽くすことに変わりはない」

―スタッフからコロナ陽性者が出たが、チームに動揺や心配は広がっていないか。韓国メディアからも心配の声もある。このご時世、感染者が出ることは仕方ないが、さらに感染が広がらないようコントロールできているか、安全で不安なくプレーできそうか。

「チームに動揺が伝わっているかというと、伝わってはいない。個々が考えている部分はあると思うが、昨日の練習を見る限り選手・スタッフ含め韓国戦に向けて集中して練習に取り組めている。感染リスクは生活している限りゼロにはできないと思うので、日常や代表活動の中で感染防止対策をできる限り徹底して行う」

「(今回陽性者が出たときも)協会がガイドラインに沿った迅速な行動の中で接触を避けてもらえるなど、次の行動に移っていただいたおかげで活動を始められた。活動中ももしかしたら(陽性者発生が)起こるかもしれない。そのときには、活動中もお互いが感染対策をしながらピッチ外で行動することと、ガイドラインに沿って協会の指示に従うことをしっかりとやることが大事だと思う。そういう意味では、協会は事前の準備から活動期間中の運営という部分でもすべてを徹底してくれている」

―韓国戦の考え方について。今回は親善試合だが、負けてはいけない試合と捉えているか。それを選手にどう伝えるか。また、ベストメンバーを組むのか、コンディションを考えて予選(モンゴル戦)にフォーカスするのか。

「試合に臨むにあたっては、勝利を目指して戦うということで準備している。韓国だから勝利を目指すというわけでは無く、日本代表として勝利という結果を目標にし、勝利をサポーターや応援してくださる方々に届けたい」

「(構成は)ベストメンバーということで試合に臨む。コンディションは昨日の全体練習で確認できたが、今日の練習でもコンディションを確認し、ベストメンバーを韓国戦に送る。できればすべての選手に先発の機会を与えたいが不可能なことなので、試合の状況を見ながら起用を考えたい」

―アジアの最終予選に向けてとても良いマッチメイクだと思うが、韓国の特徴は何か。そこで日本は何が試されるか。

「(特徴は)ダイナミックで、激しく厳しく、アグレッシブに戦うことをベースに用いながらも、攻撃ではGK、DFラインからビルドアップしてチャンスを作る。守備では前線からプレッシャーをかけるときと、一旦オーガナイズして相手に制限をかけながらボールを奪いに行くとき等、組織的に戦うという部分が今の監督になってチームとして成熟していると思う」

「(日本の戦い方)まずは激しく厳しく球際を戦う。ダイナミックに戦う。アグレッシブさを持って試合に臨む。戦術面でも、彼らがやろうとすることを止めながらアグレッシブに戦いたい」

―強い相手とやりたいということで念願かなって韓国戦が実現。何をトライしたいのか、試したいこと。

「念願叶ったかどうかはわからないが、基本的に我々がマッチメイクをしてもらうにあたって関係者の方々にお願いしているのは、より強いチームと対戦させてほしいということ。そのときに対戦できる選択肢の中で、一番強いチームと対戦させてくださいとお願いしている。そこで今回、韓国という良い素晴らしい相手と戦うことになったが、この試合が我々のレベルアップにつながるということでチャレンジしていきたい」

「やりたいことは、まず局面での攻防がかなり激しくなると思うので、選手個人が一対一の局面で相手を上回れるようにチャレンジしてほしい。一対一から攻撃でのサポート、守備でのカバーということで組織的に戦う」

―現役時代は日本が韓国に対して盛り返した時期。監督自身ダイナスティカップなどで対戦しているが、日韓戦の思い出は。

「その当時は、韓国はワールドカップにも出ていて世界の経験もあり、今も変わらないがアジアでも強い存在。現役時代に私が初めてときは、日本サッカーがアマチュアからプロへと移り変わり、Jリーグができた頃の時代で、日本サッカーのレベルが上がった頃。韓国の選手たちはフィジカルも強く戦術も長けていた印象だが、我々が全力を出し、戦う意志と自信を持って戦えば対等に戦える相手だなと感じながらプレーした記憶はある。コンプレックスや特別な戦いという感覚は感じずに戦えたというのが記憶にある」

―2019年のE-1選手権。その時の敗因は?

「いくつかポイントはあるが、試合の入りにおいて球際の部分で韓国の選手に負けてしまい、押される部分が多くなったことで、韓国の戦い方に勢いが出て受ける展開になってしまい、難しくなってしまった。なので、入りで勝つためにまず戦うこと。球際に勝っていく姿勢、前に向かっていく姿勢が必要だと感じている」

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