米メジャーリーグ、テキサス・レンジャーズとマイナー契約を交わしたヤン・ヒョンジョンにチャンスが訪れた。
3月23日(日本時間)、レンジャーズのクリス・ヤングGMは現地メディアとのインタビューで、主力リリーバーのホセ・ルクラークが肘の痛みを訴え、離脱したと伝えた。
また、「ルクラークは長期間ボールを投げることができないだろう」と述べている。精密検診を受ける予定のルクラークは、検査結果によってリハビリ期間が変わる予定だ。
これで事実上、ルクラークは4月1日に予定されている開幕エントリーへの合流は不可能となった。
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2018年、2019年に2桁セーブを挙げたルクラークは、2020年は負傷の影響で2試合の出場にとどまったが、シーズンオフは回復に努め、今季の活躍を誓っていた。しかし、再びの負傷で離脱したため、
また、ルクラークのほかにも、セットアッパーとして有力視されているジョナタン・エルナンデスもヒジを負傷しており、レンジャーズのブルペンには赤信号が灯った。
レンジャーズのクリス・ウッドウォード監督はこの日、「マット・ブッシュとイアン・ケネディがルクラークの抜けたポジションを争うこととなるだろう」とし、「数人の投手に抑えの役割を分割することも可能だ」と明らかにした。
3月19日、レンジャーズはスプリングキャンプに参加していた投手6人をマイナーリーグに降格させている。キャンプに残った選手は現在49人で、ヤン・ヒョンジョンは開幕ロースター枠の26人に入るため日々邁進している。
現在、レンジャーズの先発ローテーション5人は、カイル・ギブソン、デーン・ダニング、マイク・フォルテネービッチ、有原航平、コルビー・アラードが有力とされている。そのため、ヤン・ヒョンジョンは先発を除いた残り8人の救援投手としてのポジションを狙っている。
厳しい生存競争に身を置くヤン・ヒョンジョンは、20日に行われたロサンゼルス・ドジャースとのオープン戦で3回を投げ、3被安打、1失点、4奪三振の好投を見せた。
試合後にウッドワード監督は、「ヤン・ヒョンジョンが投げたファストボールは電光掲示板に表示された球速よりもっと良かった。どのようなポジションでも助けとなりうる投手だと思う」と感想を述べており、開幕ロースター入りの可能性がグッと高まったとされていた。
今季を最初で最後のメジャー挑戦と捉えているヤン・ヒョンジョンが、開幕ロースター入りを果たせるか期待が集まっている。
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