今季限りの退団も示唆…キム・ヨンギョン、Vリーグ女子部最後の優勝チャンスへ善戦誓う

今シーズン、韓国Vリーグ女子部に11年ぶりとなる復帰を果たした女子バレー韓国代表キャプテンのキム・ヨンギョン(33、興国生命ピンクスパイダーズ)。

彼女は昨年6月、国内復帰記者会見の場で「個人タイトルへの欲はない」とし、「興国生命の優勝が最大の目標だ」と公言していた。

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それから約9カ月が経ったが、キム・ヨンギョンの目標はまだ達成されていない。

キム・ヨンギョン

キム・ヨンギョンやイ・ジェヨンとイ・ダヨンの双子姉妹らスター選手を擁した興国生命は、シーズン序盤こそ首位独走を続けていた。ところが、後半戦に入り突然のスキャンダルですべてが崩れてしまった。

中心選手だった双子姉妹が抜けて以降、キム・ヨンギョンは低迷するチームを支えようと孤軍奮闘した。ただ、彼女1人で不振を脱するには限界があった。結局、興国生命はGSカルテックス・ソウルKIXXの逆転優勝を許し、最終的に2位で正規リーグを終えた。

キム・ヨンギョンにとっては“ラストチャンス”?

だが、キム・ヨンギョンの目標はまだ潰えていない。Vリーグ女子部はポストシーズンを残すのみとなっている。

興国生命は、来る3月20日のプレーオフで勝利すればチャンピオン決定戦に進出することができる。もし進出できれば、GSカルテックスと統合優勝をかけた真剣勝負を繰り広げることになる。

18日にソウルのホテルリベラで行われたVリーグ女子部のポストシーズンメディアデーで、キム・ヨンギョンは「ポストシーズンに出場できて嬉しい。シーズンの残りわずかだが、一生懸命準備している」と覚悟を明かした。

キム・ヨンギョンとしては、今度こそ優勝のチャンスを逃すわけにはいかない。彼女は興国生命との契約が今年で終了するため、今後海外に再挑戦する可能性が出ている。

キム・ヨンギョンは「どうなるかわからない状況だ。シーズン終了後に私が出ていくのか、それとも韓国でバレーを続けるのかはわからない。このチャンスに優勝したい思いが強い」と、シーズン終了後の興国生命退団を示唆しつつも、Vリーグ制覇へ切実な思いも伝えた。

メディアデーでのキム・ヨンギョン(左)とキム・ミヨン

ただ、優勝への道のりは決して容易ではない。

興国生命は第5~6ラウンドで10試合2勝8敗と振るわなかった。双子姉妹が離脱して以降は、GSカルテックスや3位のIBK企業銀行アルトスより戦力が劣るという評価も聞こえる。

キム・ヨンギョンは「直近の試合を見ると私たちのパフォーマンスが最も良くなかった」と低調を認めつつも、「プレーオフは短期決戦なのでさまざまなことが起きる。応援してくださる多くの方のためにしっかり準備している。私たちのチームにとっては新たな挑戦だ」と、プレーオフでの巻き返しを誓った。

キム・ヨンギョンは、興国生命がポストシーズンを勝ち抜くためのキープレーヤーとしてキム・ミヨンを挙げた。彼女は「監督も話していたが、私はキム・ミヨンがプレーオフでもっと活躍できると信じている。今シーズンは困難も多かったが、自身の位置でよくやってくれているだけに感謝したい。また新たに戦いが始まるだけに、もう一度活躍を期待したい」と語った。

プレーオフで対戦するIBK企業銀行には親友のキム・スジ(33)がいる。キム・ヨンギョンは「お互いについて良く知っている。私たちが勝てたら良いだろう。コートで見せつけたい」とし、「今見ると、IBK企業銀行の雰囲気があまり良くないようだ。沈滞しているように見える。緊張しているのではないか」と、冗談交じりの神経戦も繰り広げた。

今回のプレーオフから、Vリーグ女子部は収容人数の10%に制限して観客を迎え入れる。選手としては力を得られるありがたい要素だ。

キム・ヨンギョンは「ファンの方々が本当に久しぶりに会場に戻ってくる。試合内容も改善されるはずと期待している。良くない状況ではあるが、応援を受けること自体が力になるだろう。期待に応えたい」と力強く意気込んだ。

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