興国(フングク)生命ピンクスパイダーズはまだ諦めていない。
興国生命は、去る3月6日に行われたVリーグ女子部第6ラウンドの韓国道路公社ハイパス戦で、セットカウント3-1(22-25、25-23、25-23、25-15)の逆転勝利を収めた。
難敵相手に勝ち点3を獲得した興国生命は総勝ち点を「56」とし、GSカルテックス・ソウルKIXX(勝ち点55)を抜いて首位を奪還した。あと残り2試合という状況で、優勝争いに再び火が付いた。
興国生命はイ・ジェヨン(24)とイ・ダヨン(24)の双子姉妹が離脱して以降、急激に調子を落として優勝レースにブレーキがかかった。第5ラウンドを1勝4敗と負け越すと、第6ラウンドでも2連敗を喫し、好調のGSカルテックスに首位の座を明け渡した。
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あまりに対照的な両チームの戦いぶりに、興国生命の優勝の可能性は途絶え、むしろGSカルテックスの逆転優勝が有力視された。
それでも、瀬戸際に追い込まれた興国生命の選手たちは意地を見せ、韓国道路公社相手に勝利をもぎ取った。女子バレー韓国代表キャプテンも務めるキム・ヨンギョン(33)が、その主役となった。
この日、キム・ヨンギョンは41.66%の攻撃成功率を記録し、両チーム最多の26得点を記録した。ブロック4得点、サービスエース2得点など、華やかなプレーでチームを勝利に導いた。
興国生命は単なるキム・ヨンギョンの活躍にとどまらなかった。彼女はチームの精神的支柱にふさわしく、選手を一つにまとめ上げた。今冬に加入したばかりでまだメンタルが安定していないブルーナ・モライス(21)を励まし、イ・ダヨンに代わりセッターに入ったキム・ダソル(23)にもアドバイスを送り続け、雰囲気を盛り上げた。
こうしたキム・ヨンギョンのリードによって、キム・ダソルは安定感を得つつある。興国生命を率いるパク・ミヒ監督も、「チームの雰囲気が良くなっている」と安堵のため息をついた。
この日の勝利によって、興国生命とGSカルテックスによる優勝争いはさらに激化する見通しだ。
今後、興国生命はすでに春バレー進出が断たれた現代建設ヒルステートと、KGC人参公社と対戦。一方、GSカルテックスは3位のIBK企業銀行アルトスと対戦した後、KGC人参公社と戦う。
IBK企業銀行はすでに春バレー進出を決めており、戦力は十分でない。興国生命が一歩リードしているだけに、まだ有利な立場にあると言える。
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