米メジャーリーグ(MLB)のサンディエゴ・パドレスに所属するキム・ハソン(25)は、2021シーズンに何試合を消化できるだろうか。
MLBにおいて、FA(フリーエージェント)の野手が契約時に最も重要視するのが試合出場数だ。
計162試合の日程であれば、150試合を消化できればチームへの貢献度も100%と言える。
キム・ハソンは韓国プロ野球でプレーした2014~2020年の7シーズン間、デビューシーズンを除く6シーズンで平均138.5試合に出場した。144試合中、5試合程度を負傷か休息によってベンチで見守った計算だ。この強靭さは、パドレスが2800万ドル(日本円=約29億7000万円)を投じてキム・ハソンを獲得した背景でもある。
キム・ハソンとしては、負傷がない限り2021シーズンで140~155試合に出場できれば成功と言って良いだろう。
試合出場数は記録と比例し、成績が悪ければ起用の幅も狭まる。
カン・ジョンホ(33、無所属)はピッツバーグ・パイレーツでデビューした2015シーズン、同年9月17日のシカゴ・カブス戦で負傷するまで125試合に出場し、シーズンを終えた。一方、パク・ビョンホ(34、キウム・ヒーローズ)はミネソタ・ツインズでデビューしたの2016シーズン、わずか62試合の出場にとどまった。
キム・ハソンは2021シーズン、二塁手の正位置をジェイク・クロネンワース(27)と争う。
パドレスを率いるジェイク・ティングラー監督としては、キム・ハソンが右打者、クロネンワースが左打者であることからも選択の幅は広がった。
かといって、年俸700万ドル(約7億4000万円)のキム・ハソンと昨季ナショナル・リーグ新人王投票2位のクロネンワースをプラトーン・システムで活用するのは戦力の浪費だ。コーチングスタッフはオープン戦を通じ、どちらかをひとまず二塁手に据えるはずだ。
チーム練習3日目、キム・ハソンはクロネンワースや捕手ルイス・キャンプサーノ(22)と同じ組になり、打撃練習を行った。3人はまるで長年の仲間のように、和気あいあいとした雰囲気で盛り上がった。
キム・ハソンは競争相手となるクロネンワースにも通訳を通じて質問などをし、信頼を深めている。キム・ハソンは「クロネンワースは本当に良い選手だ」とし、チームメイトへの称賛を惜しまなかった。
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