韓国はソン・フンミンのワンマンチームではなく“ワンチーム”になるべき【アジアカップ総括②】

アジアカップにおける韓国選手のなかで、最も多くの関心を集めたのはソン・フンミン(トッテナム)だ。所属チームのスケジュールによって代表チームに遅れて合流したが、彼に関するニュースは大会開幕前から常にメディアをにぎわせていた。

アジアカップの韓国代表はソン・フンミンに始まり、ソン・フンミンに終わったといっても過言ではない。

ソン・フンミンは韓国を越えてアジアを代表するストライカーだ。アジアカップ組織委員会でさえ、彼が韓国代表に合流する時点に合わせてSNSを介して歓迎の挨拶を伝えるほどの“特別待遇”を受けた。

スター選手であるだけに、大会中は一挙手一投足に注目が集まった。彼は所属チームのリーグ戦にフルタイム出場した後の1月14日、UAEに到着した。そこから2日後のグループリーグ第3戦(中国戦)に出場するかどうかが、関心事として浮び上がった。試合が近づくほどに、ソン・フンミンが中国戦に出場するかどうかが議論になった。

結局ソン・フンミンは、中国戦に先発出場してフルタイムで匹敵する89分を消化した。結果的には、出場は成功を収めた。ソン・フンミンは中国戦でゴールにつながるPKを獲得し、コーナーキックで追加点をアシストする活躍を見せた。

(写真提供=韓国サッカー協会)ソン・フンミン

しかしアジアカップが終わった後、ソン・フンミンの中国戦出場が韓国の準々決勝敗退につながったとの意見が噴出。所属チームでここ50日間、15試合を消化したエースを、あえて決勝トーナメント進出が決まった後の試合に出場させなければならなかったのかという主張だ。

またソン・フンミンは中国戦に出場したことによって、コンディションが悪化し、16強戦と準々決勝で実力を発揮できなかったとの分析も出ている。

韓国代表は「ソン・フンミンのチーム」ではない

今回のアジアカップを迎えるにあたり、韓国代表がワンマンチームになるのはないかという懸念を消すことができなかった。

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