信じられない結果だからといって、顔を背けることはできない。韓国サッカーはアジアカップでベスト4進出に失敗した。
大会開幕前までサッカー専門家は、59年ぶりに優勝する絶好の機会だと口をそろえた。しかし現実は残酷で、結果は悲惨なものだった。
大陸別選手権大会であるアジアカップは韓国にとって、ワールドカップの次に重要な大会だ。大会のたびに“アジアの虎”という自信を持って臨んだが、1960年以降、一度も頂点を極めることはなかった。ベント・コリアはアジアカップで初の黒星を喫したが、韓国サッカーはその一度の敗北で自尊心に大きな傷を負った。
今大会の失敗の原因は複合的である。ひとつの理由で説明するのは容易ではない。
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表面的には、怪我や体調管理などのコンディション、柔軟性のない戦術と戦略、対戦相手の未熟な分析などを挙げることができる。もちろんこれらの問題を最小限に抑えるために、代表チームのスタッフとコーチングスタッフが努力をしたのは自明の事実だろう。それにもかかわらず、さまざまな問題点と落とし穴が今大会を通じて明らかになった。
そのため12月11日の蔚山合宿から1月25日のカタール戦まで、韓国代表の46日間に何があったのかを振り返ってみることが重要だ。
運が悪かった、最善を尽くしたが成果が出なかったといった表現では、今大会の結果を説明することはできない。大会準備期間からトレーニングプログラムや選手たちの反応など、非常に細かい事項の観察と分析が必要である。
韓国サッカーはここ立ち止まるわけにはいかない。近くは来年、東京五輪を控えており、2022年にはカタールW杯が待ち受けている。今回のアジア大会を通じて見つけた課題を、次の大会では繰り返さないことが重要である。苦しくても批判的な視点からアジアカップを振り返らなければならない理由だ。
韓国サッカー協会は2014年ブラジルW杯のグループリーグ敗退(1分2敗)が決まった後、初めて“白書”(現状の分析と将来の展望をまとめた実状報告書)を作った。