韓国バレーも再び無観客試合に…閑散としたコートに適応できない選手たち

韓国バレーボール連盟(KOVO)は、政府からの通達で11月24日から首都圏で“社会的距離確保”を2段階に引き上げたことにより、Vリーグの試合を無観客で開催することを決定した。

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11月24日の午後、仁川(インチョン)の桂陽体育館で行われた大韓航空ジャンボスとソウルウリカード・ウィビーの Vリーグ男子2回戦は、声援なき無観客試合だった。

今シーズン、Vリーグの観客入場状況は常に変化している。無観客で開幕したVリーグだったが、10月31日からは全座席の30%の入場を許可。その後、新型コロナの拡散が緩和されるとともに、11月11日から50%へと入場を拡大していた。

しかし、新型コロナの感染が再び猛威を振るい始めた影響で、11月19日からは30%に縮小せざるをえなかった。そしてKOVOは25日からは全試合を再び無観客で行うとした。

無観客で閑散とした大韓航空とソウルウリカードの試合

11月24日の試合前、ホームチームである大韓航空のロベルト・サンティリ監督は「無観客試合となり、非常に惜しい気持ちだ。早急に新型コロナの流行が終息に向かうことを願う。バレーボールファンはもちろんのこと、すべてのスポーツファンが悔しいはずだ」とため息をついた。

ソウルウリカードのシン・ヨンチョル監督は「特にスター選手たちは無観客での試合が難しいはずだ。なぜならファンの声援がモチベーションとなるからだ。非常に難しい状況だ」と述べた。

ひっそりとしたコートに選手たちも困惑

無観客で開催されたこの試合は、予想通りひっそりとした雰囲気で進んだ。試合前の体育館周辺も閑散としており、入場する選手、審判団、関係者しか目につかなかった。ウォーミングアップ中に鳴っていた音楽も、この閑散とした空気を打破するにはいたらなかった。

観客の入場が許可されていた時期にも肉声での応援は禁止されていたが、許可されていたハンドクラップや鳴り物での応援は、しっかりと選手たちを後押しするパワーとなっていた。声援がない淡々とした試合進行では、どうしても練習試合のような空気をぬぐうことはできない。

シーズン序盤ですでに無観客試合は行っていたものの、やはりそう簡単に適応できるものではないようだ。今シーズン優勝するためには、無観客という環境にいち早く順応し、持てる力を100%発揮することが大事なのかもしれない。

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