韓国代表FWイ・スンウ(22、シント=トロイデン)の欧州生存が危ぶまれている。ベルギー2年目の今シーズンは主力の座を確保するかに思えたが、再びベンチに追い込まれている。
去る11月24日(日本時間)に行われたジュピラ―リーグ第13節OHルーヴェン戦で、イ・スンウは鈴木優磨(24)との交代で後半42分から途中出場した。
相手に同点弾を許した直後にピッチへと投入だったが、ロスタイム含めた約7分間で結果を残すには、あまりに時間が足りなかった。結局、試合は2-2の引き分けに終わっている。
バルセロナ下部組織やエラス・ヴェローナ(イタリア)でさしたる活躍ができなかったイ・スンウは、昨シーズンから舞台をベルギーに移した。新天地1年目はリーグ戦わずか4試合の出場にとどまったが、2年目の今シーズンはケヴィン・マスカット新監督の下、再飛躍を誓っていた。
今シーズン、イ・スンウは開幕2試合こそ交代要員に甘んじたが、第3節オーステンデ戦から先発に名を連ねた。そして、第5節アントワープ戦ではベルギー初ゴールを含む2得点の活躍を見せた。その後、イ・スンウは第9節ベールスホット戦まで、7試合連続で先発出場を果たした。
だがそれからというもの、第10節スタンダール・リエージュ戦から今回のルーヴェン戦まで、イ・スンウは3試合連続ベンチスタートが続いている。また、いずれの試合も後半40分以降の投入と、十分なプレータイムも与えられていない。
イ・スンウがベンチに追いやられた要因は、チームの成績不振とともに鳴りを潜めた“攻撃ポイント(ゴール+アシスト)”だ。イ・スンウが連続出場を果たした7試合の間、シント=トロイデンは3分け4敗と1勝も挙げられず。イ・スンウ自身、第5節での2得点を除き、ゴールとアシストどちらも記録できていない。
現在、シント=トロイデンはイ・スンウが8試合ぶりに先発を外れたスタンダール・リエージュ戦を2-0で勝利して以降、直近3試合で1勝1分1敗を記録している。
この間、イ・スンウに代わってアピールに成功したのがハイチ代表FWダッケンス・ナゾン(26)だ。ナゾンは今シーズン初先発出場のスタンダール・リエージュ戦で決勝点を挙げると、ルーヴェン戦では2ゴールを記録した。
ナゾンは昨シーズン、リーグ戦1試合のみの出場に終わったが、今シーズンは7試合(うち先発出場3回)で4ゴールと勢いを増してきている。
イ・スンウとしては、ナゾンとのポジション争いに勝てなければさらに出場時間を減らしてしまうだろう。次戦は来る11月29日、ホームでの第14節ワースランド・ベフェレン戦を控えるが、果たしてイ・スンウは十分な出場機会を得られるだろうか。
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