ソン・フンミンがEPL開幕戦に初めて先発出場するも…トッテナムは0-1で惜敗

トッテナムのソン・フンミンがイングランド・プレミアリーグ(EPL)進出以来、初めて開幕戦に先発出場したが、チームの敗北を防ぐことはできなかった。チャンスを作り出して存在感を発揮したが、チームを勝利に導くことはできなかった。

【注目】ソン・フンミン、リーグ序盤の「無得点ジンクス」とは

トッテナムは9月14日0時30分(日本時間)、ロンドンのトッテナム・スタジアムでキックオフした2020-2021シーズン、プレミアリーグ開幕戦でエヴァートンと対戦した。ソン・フンミンは左サイドのFWで先発出場し、90分フルタイムを消化した。

しかしゴールやアシストは記録できず、チームも後半にドミニク・キャルバート=ルーウィンのヘディング決勝ゴールを許し、0-1で敗れた。

前半、一進一退の攻防

トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は、攻撃陣にハリー・ケインとソン・フンミン、デレ・アリ、ルーカス・モウラを配置した。

2015年の夏にドイツ・ブンデスリーガを離れ、トッテナムに入団したソン・フンミンがプレミアリーグの開幕戦に出場したのは、今回が初めてだ。これまでオリンピックやアジア大会などがあり、昨シーズンは退場の懲戒で開幕序盤の試合を欠場していた。しかし今季はプレシーズンの親善試合4試合で4ゴールを決めるなど活躍し、開幕エントリーに含まれた。

キックオフから2分後に鋭い右足シュートで相手ゴールを脅かしたソン・フンミンは、鋭いサイド突破でチームの攻撃に勢いを与えた。エヴァ―トンはDFシェイマス・コールマンがソン・フンミンをマークして動線を防いだ。

(写真提供=ロイター/アフロ)開幕戦に先発出場したソン・フンミン(左)

エヴァートンは前半16分、トッテナムの守備のミスを突き、リシャルリソン・デ・アンドラーデがGKとの1対1のチャンスを作った。リシャルリソンはGKを抜いて左足シュートをしようとしたが、ボールはゴールを大きく外れた。

危機を凌いだトッテナムは、再びソン・フンミンを使って反撃に出た。前半23分、ペナルティボックスの左側でボールを持ったソン・フンミンは、ゴール前に走りこんだハリー・ケインに鋭いクロスを試みた。しかしボールはケインの足に触れなかった。その3分後、ソン・フンミンがゴール前で右足シュートを狙ったが、今度はエヴァートンのDFに当たって防がれた。その後も一進一退の攻防戦が続いた。

するとトッテナムは前半41分、ゴール前でケインがパスをもらって決定的な右足シュートを試みたが、GKのセーブに阻まれた。

後半10分に先制を許し、反撃できず

モウリーニョ監督は後半開始とともに、攻撃的MFデレ・アリの代わりにムサ・シソコを投入し、2列目に変化を加えた。

しかし先制ゴールを生み出したのはエヴァートンだった。後半10分、FKの状況でドミニク・キャルバート=ルーウィンが左から上がってきたクロスをゴール前で正確に頭でとらえ、ゴールネットを揺らした。

先制を許したモウリーニョ監督は後半14分、中央MFハリー・ウィンクスを外してステーフェン・ベルフワインを、後半30分にはタンギ・エンドンベレを投入した。しかしエヴァートンの守備陣を崩せず、ソン・フンミンも前半ほどシュートチャンスを作ることができなかった。

エースであるハリー・ケインは相手の徹底マークを受けた。攻撃の手を失ったトッテナムは結局、反撃できないまま敗れた。

モウリーニョ監督は昨シーズンに続き、今シーズンの開幕戦でも4-2-3-1フォーメーションを使ったが、特別な進化も見られなかった。ソン・フンミンの個人技や、新顔マット・ドハーティのリズミカルな攻守能力を確認できたことに満足するしかなかった。

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