トロント・ブルージェイズのリュ・ヒョンジンが今季2勝目!“四球ゼロ”の好投で復活を知らせる

トロント・ブルージェイズのリュ・ヒョンジンが以前の姿を取り戻した。

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多彩な配球やコントロール、そして四球のない効率的なピッチング。昨シーズンのサイ・ヤング賞受賞レースでも存在感を表した“コリアン・モンスター”が、今シーズン再び輝きを増そうとしている。

リュ・ヒョンジンは8月18日(日本時間)、ボルチモア・オリオールズとのビジターゲームで先発登板。6イニングで86球を投げ、4被安打0四球3奪三振1失点という活躍を披露した。

今シーズン初の“四球ゼロ”の試合であり、フォーシームファストボールも平均球速90.3マイル(約144キロ)、最高球速92マイル(約148キロ)を記録した。リュ・ヒョンジンは多様な球種を駆使し、ストライクゾーンも幅広く活かして相手打者を攻略してみせた。

大活躍した2019シーズンと同様のパフォーマンスへ

まさに充実した6イニングだった。リュ・ヒョンジンは毎回の配球に変化を与え、オリオールズ打線を3度三者凡退に抑えてみせた。

リュ・ヒョンジン

バッテリーを組む捕手ダニー・ジャンセンもリュ・ヒョンジンの投球を理解し、より精巧にサインを出してフレーミングをした。サインを交わす時間もはるかに短くなり、お互いの長所を100%理解し合っているようだった。必要に応じてゴロも誘発するなど、併殺打も2度記録した。

最高のピッチングは3回裏、1番ハンサー・アルベルトを相手にしたときに出た。ストライクゾーンの上下を広く活用して2ストライクを先行した後、錐のように鋭く切り込むフォーシームファストボールで見逃し三振に抑えてみせたのだ。

リュ・ヒョンジンは守備でも目立った。5回裏、二死の場面で8番アンドルー・ベラスケスが強行したバントにも反応し、素早く一塁へと送球してアウトに仕留めた。自分自身が、単純にピッチングだけ優れた投手ではないことを証明した。

今回の勝利でシーズン2勝目となったリュ・ヒョンジンは、防御率を3.46へと下げた。その内、これまで3試合を消化した8月だけをみると、防御率は1.06となっている。

昨シーズン、リュ・ヒョンジンはロサンゼルス・ドジャースのエースとして活躍し、ナショナル・リーグ防御率1位(2.32)、サイ・ヤング賞投票2位とキャリアハイのシーズンを送った。今シーズンも、8月以降から昨年のような完ぺきに近いピッチングを披露し続けている。

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